琉球舞踊 平和願い 沖縄戦慰霊の日 川崎市・中原で催し

2021年6月24日 07時16分

平和への願いを込めて披露された琉球舞踊=中原区で

 沖縄戦の犠牲者を悼む「慰霊の日」の23日、川崎市平和館(中原区)で、琉球舞踊や沖縄戦についての講話を通して平和を考える催しが開かれた。川崎を拠点に活動する沖縄芸能の担い手たちが「川崎の人々にも慰霊の日を知ってほしい」と企画。毎年続けていきたいという。(中山洋子)
 「平和の願い」と題した催しは、三線や琉球舞踊などに取り組む「新風(みーかじ)」が主催。
 いずれも師範や教師の腕前の多摩区の久保田清美さん(57)、高津区の仲間明鶴(あきつる)さん(52)、横浜市港南区の宮城由紀子さん(55)が十年ほど前に結成したグループ。
 沖縄にルーツがある三人は、本土では慰霊の日がほとんど知られていないことにもどかしい思いでいたという。一年前、慰霊の日に毎年音楽イベントを続ける川崎区の沖縄料理店の本紙記事を読み、「私たちも何かしよう」と思い立った。
 二部制で行われたこの日の集いでは、宮廷の舞踊「かぎやで風」や、庶民的な「浜千鳥」、平和への願いを込めたエイサーを披露。演目の合間には、学校の平和学習などでも講演している豊岡こずえさんが沖縄戦について講話した。艦砲射撃などで県民の四人に一人が亡くなった地上戦の地獄絵図を解説しながら、豊岡さんは「激戦地の本島南部には今も多くの遺骨が眠っている。今も亡くなった家族の遺骨を捜し続けている遺族がいる。その土砂を辺野古の埋め立てに使うという計画が持ち上がっているのは、本当につらい」と訴えた。
 沖縄県浦添市で育った久保田さんの母方の祖父母も沖縄戦で亡くなっている。「慰霊の日は平和について考える特別な日。川崎でももっと多くの人たちに知ってもらい、平和の大切さを考えるきっかけにしてほしい」と話した。

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