<五輪リスク>入国選手らの感染発生「1日最大6人程度」神奈川県試算 軽症者は「湘南国際村センター」で療養受け入れ

2021年6月24日 07時16分
 東京五輪・パラリンピックで入国する選手らが新型コロナウイルスに感染した場合の対応を巡り、神奈川県は二十二日夜、大会組織委員会との協議会で、一日当たり最大六人程度の感染者が発生するとの試算を示し、軽症者専用の宿泊療養施設を「湘南国際村センター」(葉山町)に決めた。(志村彰太)
 県によると、感染者数の試算は、県内に滞在する外国人選手と大会関係者らは最も多い七月中旬で約五千人になるという見通しを踏まえ、空港検疫で見つかる陽性者の割合やワクチンの想定接種率(八割)などを掛け合わせて算出した。宿泊療養施設への入所が必要な人は最大五十七人にとどまり、既に宿泊療養施設として運営している同センター(定員八十人)の転用で対応できると判断した。
 中等症患者は湘南ヘルスイノベーションパーク敷地内(鎌倉市)にある県の臨時医療施設で、重症者は県民の感染者も受け入れている医療機関で対応することも決めた。
 黒岩祐治知事は取材に「県の医療提供体制に与える負荷は限定的」と述べた。ただ、「この態勢で大丈夫なのか」とあらためて問われると「乗り越えていくしかない」と述べた。
 感染した選手らの濃厚接触者を調べる「積極的疫学調査」は、県や市の保健所が行うことも確認した。外国語対応が必須だが、知事は「県内には海外から来た人がたくさん住んでおり、日常的に対応している。特別なことではない」と自信を見せた。
 このほか、競技開催で人出が増えることで感染者増加が見込まれるが、協議会では検討の対象外という。県幹部は「人流の抑制を訴えるメッセージを発するしかない」と話している。

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