ワクチン接種「1日100万回」到達も安定供給に課題 モデルナとの契約量5000万回分を上回る可能性も

2021年6月25日 06時00分
ワクチン接種

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 政府が24日に公表した新型コロナウイルスのワクチン接種の実績で、6月9日と15~17日は菅義偉首相が目標に掲げた「1日100万回」に達した。65歳以上の高齢者で少なくとも1回目の接種を終えた人の割合は51・09%で、半数を超えた。接種が加速化する一方で、ワクチンが不足する恐れもあり、安定供給できるかが課題だ。
 政府のまとめによると、9日の接種回数は約101万回、15日は約100万回、16日は約103万回、17日は約102万回だった。少なくとも1回接種した高齢者は23日時点で1813万人。全人口のうちで1回終えたのは2478万人で約19%となった。
 政府は各自治体が接種記録システムに入力した数を集計して発表している。後日にまとめて入力する自治体もあり、過去の日付の数字も遅れて増えている。
 河野太郎行政改革担当相は23日の記者会見で、現時点での1日の接種能力を「120万回くらい」と説明。21日から始まった職域接種が軌道に乗れば、1日当たり20万~30万回分が上乗せされ「140万回くらいになると推測される」と述べた。
 供給面の不安から、政府は23日、自治体の大規模接種会場と職域接種の申請を一時停止すると発表した。需要の急増で使用するモデルナ製ワクチンの契約量の5000万回分を上回る可能性があり、1日の配送可能量も上限に達しているという。
 河野氏は「接種能力を上げる方向から、能力を維持するため、いかに適正にワクチンを供給できるかに流れが変わった」と指摘。西村康稔経済再生担当相は国内の感染状況を「デルタ株の感染拡大とワクチン接種のスピード競争」と述べているが、接種のさらなる加速は難しそうだ。
 首相は5月7日の記者会見で「1日100万回」の目標を表明。6月9日の党首討論で「昨日は100万回を超えてきた」と述べたが、100万回を超えたのは累計接種回数の前日比の数字で、実際の1日当たりの接種回数の100万回到達は確認できていなかった。(井上峻輔)

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