赤木さん妻「第三者が改ざん経緯調査を」<森友問題>

2021年6月24日 22時55分

◆「財務相は調査を受ける側」

 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざんで、自殺に追い込まれた近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さんが24日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で会見し、真相を究明するため財務省内部のメール公開や再調査を国に求めた。

赤木俊夫さんの写真を前に、記者会見に臨む妻雅子さん=24日午前、東京都千代田区の日本外国特派員協会で(共同)

 赤木さんが改ざんの経緯をまとめた「赤木ファイル」の写しには、赤木さんに送信されていない財務省本省内のメールなどは含まれていない。その点について、雅子さんは「第三者が(本省)内部のやりとりも再調査し、未来への教訓にすべきだ」と訴えた。
 再調査について、麻生太郎財務相は一貫して行わない姿勢を貫いている。雅子さんは「調査を受ける側が自ら再調査しないと言うのはおかしい」と批判。「夫の死から3年以上たつのに、麻生氏は仏前に手を合わせることもせず大臣を続けている。部下を思う心があるのなら、行動を起こすべきではないか」と訴えた。
 海外メディアに向けて「改ざんは重い罪なのに、麻生氏が今も大臣を務めていることをぜひ伝えてほしい」と求めた。「世界から注目されることで、国はもう一歩前に出てくれるのではと期待している」とも話した。

◆途絶えた昭恵夫人のLINE

 赤木ファイルによると、財務省は、安倍晋三前首相の妻昭恵氏に関する記述を真っ先に削除するよう赤木さんらに指示していた。昭恵氏とLINE(ライン)でやりとりをしていたという雅子さんは「夫に線香を上げ、手を合わせに行きたいというメッセージをいただいた。しかし、赤木ファイルが存在することが分かったとメッセージを送って以来、既読もつかなくなった」と明かした。
 同席した代理人の生越照幸弁護士は、赤木さんの公務災害を認定した文書の大半が黒塗りだったことに触れ、「日本の情報公開制度は行政の裁量が大きく、うまく機能していない。赤木さんの事件を通じて(改善を)真剣に議論すべきだ」と話した。(皆川剛)

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