<くらしの中から考える>男女平等(みんなの声)

2021年6月25日 07時13分
 性別によって差別されない「男女平等」を取り上げた四日の記事には、読者の子どもたちから多くの意見が寄せられました。「女の子だから」「男の子だから」と言われて嫌な思いをした経験のほか、料理上手な父親のエピソードや、性差別をなくす決意をつづった子も。その一部を紹介します。

◆色の決めつけ疑問

 三重県四日市市の下野小学校からは、六年生十二人の意見が届いた。黒っぽい焦げ茶色のランドセルを使っている水野香々菜さん(11)は、新一年生の女の子に「どうして?」と聞かれて戸惑った。「黒色が好きだし、自分のランドセルを気に入っている。色だけで決めるのは男女差別になる」。野田明里さん(12)も「女子だからピンクと勝手に決め付けられ、とても気分が悪かった」という。
 岐阜県瑞浪市の陶小学校五年、伊藤叶翔さん(11)は「男の子だから泣かないの」と言われて理不尽に思った経験を振り返り、「男の子でも女の子でも悲しいときに泣くのは同じ」と訴えた。同学年の伊藤暢人さん(10)は、トイレのマークが男は黒色、女は赤色が多いことを疑問視。自分は赤が好きだから気になっているそうで、「色を統一した方がいい」と提言した。
 愛知県豊田市の挙母小学校五年、清水優那さん(10)は、両親が共働きだが、母親だけが周りの人から「小さな子がいるのに仕事を続けるの?」と聞かれることを疑問に思ったという。「女性が子育てや家事をするのが当たり前に思われている」。名古屋市緑区の鳴子台中学校三年、山内晃之介さん(14)は、父親が料理上手であることを紹介し、「今の時代に必要なことは個人の能力を生かして尊重することではないか」と主張した。

◆女性議員を増やす

 国民の代表である国会議員に女性が増えることを望む意見も。同学年の東泊俊汰さん(14)はヨーロッパのように、一定数の議席を女性に割り振る「クオータ制」を取り入れるよう提案。「女性差別の問題を女性の立場から見ることで、より有効な対策を考えられる」とつづった。
 「男女差別はだめだが、区別は必要」と考えたのは同学年の内堀友里さん(14)だ。差別は偏見や先入観で決め付けること、区別は体力差など男女の体の違いを認め合うことと説明。その上で、管理職など会社で責任のある地位に女性が少ないのは差別だとして、「未来を担う私たちが変えていきたい」と決意を固めた。

◆声上げることが大切

 もう30年以上前ですが、私が小学生の頃、クラス名簿は男女別で、当たり前のように男子が先に呼ばれていました。高学年になって男女混合に変わり、呼び方も男子は「君」、女子は「さん」から、男女とも「さん」になりました。当時はその意味が分かりませんでしたが、男女平等に向けた一歩だったのでしょう。
 2016年発行の新聞用字用語集では、小学生は原則、男女を表す「君」「さん」を使う決まりですが、今回は学校現場の動きに合わせて「さん」に統一しました。性別による不平等や差別は少しずつ改善しています。おかしいと感じたら声を上げていくことが大切です。 (河野紀子)
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