PCR検査に便利! 隔離ブース 持ち運び、設営簡単に ものつくり大教授が開発

2021年6月25日 07時41分

的場さんが考案した隔離ブース。材料はホームセンターなどで入手した 

 コロナ禍のこの一年、PCR検査や抗原検査向けの隔離ブースを目にすることが増えた。ものつくり大の的場やすし客員教授(57)はこれを身近な材料で手作りしてきたが、新たに折り畳んで持ち運べるタイプを開発。「設営も移動も収納も簡単」という便利グッズだ。
 隔離ブースは医療従事者が患者の鼻腔(びこう)から検体を採取する際、飛沫(ひまつ)を浴びるのを防ぐのに必要となる。的場さんは昨春、春日部市の資材会社と協力し、キャンプ用テント(高さ二・三メートル、幅・奥行き二メートル)を使って製作。県内外の医療機関や医師会の求めに応じ、無償で提供してきた。
 今回はこれをさらに小型化。「小さな診療所でも置けて、目立たないものがあれば」という現場の声をヒントにした。材料は折り畳み式の一人用テント(高さ二・一メートル、幅・奥行き九〇センチ)などホームセンターや通販で手に入るものばかりで、費用は一万五千円ほどだ。
 作り方はテント横幕の一面を切り取って透明なビニールシートに張り替え、腕を出すための穴を開ける。さらに、市販の送風ファンやフィルターで組み立てた小型の空気清浄機を内部に装着。ブース内の気圧を高くし、外部の空気が入らないようにしている。
 「重さも五キロほどで、車にも積めて持ち歩きもできる。高齢者施設などでの検査に役立ててほしい」と的場さん。今のところ販売予定はないが、要望があれば技術協力する。製作の様子は動画にまとめ、ユーチューブで公開している。問い合わせは、大学内のものつくり研究情報センター=電048(564)3880=へ。(近藤統義)

直径65センチまで折り畳め、簡単に持ち運べる=いずれも行田市のものつくり大で


関連キーワード

PR情報

埼玉の新着

記事一覧