麻生大臣の「ほぼ全部ですな」は「言い間違い」 財務省、赤木ファイルで33秒の発言削除

2021年6月25日 17時36分
記者会見で質問に答える麻生太郎財務相=25日

記者会見で質問に答える麻生太郎財務相=25日

 学校法人「森友学園」の国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざんで、近畿財務局の職員だった赤木俊夫さんがまとめた「赤木ファイル」について、麻生太郎財務相は25日午前、閣議後の記者会見で、開示した資料は「ほぼ全部ですな。オーバーラップしているものはいっぱいありますから、それは省きますよ」などと述べた。しかし、同日午後、財務省は「言い間違いだった」として、約33秒の発言を削除すると発表し、ファイルの内容について「取捨選択はしていない」と強調した。
 会見で、赤木さんの遺族が原本の提出を求めていることについて、記者から「開示された赤木ファイルが全部だと自信を持って言えるのか」と質問された。
 麻生氏は「書いてあるものを、ほぼ全部ですな。オーバーラップしているものはいっぱいありますから、それは省きますよ。何回も同じものがでてきますから。そういうのは外して、残りのものでやればほぼ全部と言えるんじゃないでしょうかね。あれは。重なった分も全部だせといったら、もっと点数は増えますよ。それを期待しているわけじゃありませんからね。だから、赤木さんのいっておられるのは、ご本人は紙1枚ですから、それの残りの部分は出されたということだと思いますので」と述べた。
 しかし、この発言が、財務省が「赤木ファイル」から資料を抜き取ったと受け取られかねないとして、この部分をすべて削除すると発表した。理財局によると、赤木さんが取捨選択したものをファイルにとじたものが「赤木ファイル」だと、職員が麻生氏に説明したことがあったため間違えたという。理財局の担当者は「取捨選択はない。会見の模様を見て、全く間違っていると思った」と麻生氏の発言を否定した。
 麻生氏が「言い間違えた」と発言したのかを問われると、「間違えられていますと、秘書官を通じて伝達した」と述べるにとどめた。
 また麻生氏が調査報告書について「3月29日」と述べた部分について、東京新聞が確認したところ、財務省は「3月20日」の誤りだと認めた。
 麻生氏は会見で、開示した赤木ファイルは財務省が公表した報告書と「実質的な違いはない」と述べ、再調査に改めて否定的な考えを示した。赤木ファイルに関連した質問をした記者に対して、「読んでないだろ」と迫る場面もあったが、具体的な文章についての質問を返された。
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