麻生大臣の「ほぼ全部ですな」は「言い間違い」 財務省、赤木ファイルで33秒の発言削除

2021年6月25日 17時36分

 赤木ファイルに関する主な質疑応答は以下の通り。

◆「そのとき現場にいたのか」

Q 赤木ファイルの件で、遺族がファイルの原本を示すよう求めている。遺族の原本開示についての必要性はどう考えるか。
麻生氏 赤木ファイルというのは、定義が難しい。出た紙は1枚ですわね。たった1枚の紙ですから。あとの赤木ファイルは、これまで出されていた資料の中で、赤木さんがいうとか、あなたがいう赤木ファイルとおぼしきものを全部書き出した。で、こういうものになったのが赤木ファイルですから。赤木さんが書かれた紙は1枚しかない。まず区別してもらわないと。あなたの報道仕方でいかにも最初からこんなのだったからというと全然違う。赤木さんの紙は1枚。
 その上で、われわれとしては、原本というものをコピーして、個人のプライバシーの話とか、セキュリティーに関するとこはマスキングしました。マスキングした理由も書いてありますわね。もちろん読んでないだろうけど。ね。そう書いてあるんですよ、あれは。
 訴訟における原告の主張ですから、訴訟において、裁判所の指揮があります。指揮に従いながら、国としては多くの資料のなかから、この人に関連するものを適切に出してきたんだと思う。
Q 裁判所に財務省が提出した資料の517ページに、本省からのメールで、国会議員の文書提出要求に対してメールで議員にもっていくつもりがなく、とか、出せと言われたら、探しているけれどなかなかと引き取る方針がメールに書いてあり、課長が了承したと記載されている。立法府を組織的に軽視したようにみえるが大臣はいかが考えるか。
麻生氏 事実をそのまま書いたのではないか。あなたの見方によればというのが正確なのかもしれませんけど、私どもについては、あの中に書いてある事実、徹夜で全部作業するほど、大量に全質問がこれに集中したという実態。あのとき、あなたは担当していたんだろ?そのとき現場にいたことはないのか。
Q そのときはいなかった。
麻生氏 聞いた話をいっているだけだな。じゃあ。現場にいた人たちにしてみれば、財務局として、資料の要求やなにやらで徹夜につぐ徹夜が続いていたというような状態であった事実をかいた。それが国会非難だとあなたは問うわけだね。

◆「持って行けないんだよ、物理的に」

Q 議員の提出要求に対して、持って行くつもりが、まったくなくというのが議員を軽視しているように感じる。
麻生氏 持って行けないんだよ、物理的に(笑)事前にみんな、こういう質問取りをやるのだが、事前の説明をするだけの物理的にできないという状況を説明している。現場にいなきゃ、わかんないだろうけど。まあそういうことを書いてあるだけ。国会非難ととるのは朝日新聞なのか、あなたなのか知らんけど、いずれにしても、この行政全般の信頼を損なうという結果を招いてしまっている。そういった意味では、はなはだ残念な結果になりました。われわれとしては、出せるものをできるだけ当時の人間が、必死こいてそれ全部やったんだと思っている。それに対応させられた財務局は大変だったと思う。もとはといえば財務省の招いたところからスタートしている。その点、真摯に反省した上で、対応していかなければならない。
Q 赤木ファイルについて、遺族側が原本を出してほしいという背景に、あれが全部なのかという疑いがある。ファイルは、いわゆるドッチファイルにまとめてはさんであったというが、あれが全部だと財務省は自信をもっていえるのか。大臣は確認したか。
麻生氏 (削除部分  書いてあるものを、ほぼ全部ですな。オーバーラップしているものはいっぱいありますから、それは省きますよ。何回も同じものがでてきますから。そういうのは外して、残りのものでやればほぼ全部と言えるんじゃないでしょうかね。あれは。重なった分も全部だせといったら、もっと点数は増えますよ。それを期待しているわけじゃありませんからね。だから、赤木さんのいっておられるのは、ご本人は紙1枚ですから、それの残りの部分は出されたということだと思いますので
 私どもとしては原本というものは、出されているものをそのままコピーして出していますから。個人のプライバシーの話は前々から申し上げている通りなんで、私どもとしてはきちんと出させていただいた。

◆財務省の調査報告書と「実質的な違いはない」

Q 赤木ファイルを詳細に読むと、改ざんは当時の佐川理財局長の指示というのが、財務省側から近畿財務局へのメールに明確に書いてある。財務省が出した調査報告書の内容を超えるもの。メールをみて改めて再調査という考えはないか。
麻生氏 調査報告書の中に出ていましたが、平成29年3月29日(→正しくは3月20日)の話だと思うが、理財局長を含めて改めて議論を行うことになったと書いてあるでしょ。確かね。それでその際に、理財局長の方から同年2~3月にかけて、積み重ねてきた国会答弁を踏まえた内容とするように念押しがあったと書いてあったんじゃないの。確か。読んでないだろ。
Q いえ、局長から直接の指示がありましたというメールの文章です。
麻生氏 だから、踏まえた内容とするように念押しがあったんだな。そのように書いてあると思いますけどね。その目的についても、応接録廃棄とか決裁文書の改ざん等々は、国会議員において森友学園案件が多く取り上げられている中で、さらなる質問につながりうる材料を極力少なくすることが主たる目的であったと認められると推定されています。実質的な違いはないと考えている。
Q 実質的な違いはないと大臣は判断した。
麻生氏 はい。
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