唐揚げの専門店が急増 都内361店、10年間で6倍に…その理由は?<深掘りこの数字>

2021年6月27日 05時50分
 
 都内で唐揚げ専門店が増え続けている。日本唐揚協会の調べでは、今年4月時点で361店舗。この10年間で6倍に拡大した。

◆きっかけは「消費税の増税」

 同協会の八木宏一郎専務理事は「きっかけは2019年10月の消費税率の10%への引き上げ。増税で外食控えが進む一方、軽減税率が適用されるテークアウト店が増えた」と分析。そこに新型コロナウイルスの影響が重なり、冷めてもおいしく、家計にもやさしい唐揚げの人気が高まった。「実店舗を持たないゴーストレストランや居酒屋に併設する店も増え、最近はスーパーの総菜コーナーも質が上がった。まさに『唐揚げ戦国時代』です」と話す。
 唐揚げ人気は、別のデータにも表れている。冷凍食品のニチレイフーズが20年8月に実施したインターネット調査(対象約1万4000人)で、29種類のおかずから好きなものを選んでもらったところ、72.4%が唐揚げを挙げた。焼き肉(71.7%)やギョーザ(70.9%)を抑えて堂々の1位となった。

◆コロナ禍で外食の機会も減少

 調査では、1カ月に1人当たり何個の唐揚げを食べているかを都道府県別に分析。東京都は、44.8個で全国8位。最多は「中津から揚げ」が有名な大分県(56.5個)、最少は徳島県(23.5個)だった。
 コロナ禍で外食の機会が減り、自炊や総菜として持ち帰る「中食」で唐揚げが食卓に並ぶ機会も増えた。同社の推計では20年度の全国消費量は417億個で、前年度から1.6倍になったという。(木谷孝洋)

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