《宮﨑香蓮の大人の社会科見学 》株式会社湖池屋 創業者の想いを受け継ぎ、次々とヒット商品を生み出す『湖池屋』のポテトチップスに密着!

2021年7月14日 09時51分

女優・宮﨑香蓮が、東京を拠点とした、歴史を重ねている企業に訪問し、自らインタビュー取材します。取材先では、「ヒットの秘訣」「受け継がれている歴史や大切にしているもの」を中心に様々な『モノ・ヒト・コト』をお聞きし、歴史について学んだり、業界ならではのお話、これからについて発信していきます。

湖池屋さんのポテトチップス
 こどもの頃に流れていた楽しいCMを今でも覚えています。スーパーやコンビニには湖池屋さんの商品がたくさんあり、インパクトのあるお菓子が印象的ですね。そんな湖池屋さんの創業当時の話や商品開発についての情熱や大切にしていることを取材させていただきました。この記事を読むと、きっと湖池屋さんの商品が食べたくなるはずです!

『本当に美味しいポテトチップスを広めたい』創業者・小池和夫氏が生んだポテトチップス


 創業者の小池和夫氏は長野県から上京し、上野のデパートでお菓子の販売の仕事をしていました。1953年に一念発起して独立、会社を創業。これが湖池屋の始まりです!長野県の諏訪湖の近くで育った小池氏は、自身の苗字である「小池」ではなく、「湖のように大きな会社へ」という願いを込め「湖池屋」と名付けました。

創業者・小池和夫氏が考える「本当に美味しいものを適正な価格で届ける」その想いが今も受け継がれている株式会社湖池屋。

創業当初は「えび満月」などのおせんべいやお酒のおつまみを主体に販売していました。ところがある日、小池氏は飲み屋で衝撃的な出会いをします。おつまみとして出てきた「ポテトチップス」です。その美味しさに感動し「こんなに美味しいものをみんなに届けるすべはないのか」と、ポテトチップスづくりを始めました。
 自宅の台所で始まったポテトチップスづくりは試行錯誤の繰り返しでした。じゃがいもの厚みや油の温度、揚げ方など様々な方法を試し、納得いくものを探り、味に関しても、飲み屋で出会ったものは塩味でしたが「僕は日本人だから、日本のみんなが好きになる味を作らないといけない」という想いで色々試しました。台所にあった調味料で試行錯誤していく中で、天ぷらもうどんも一味を入れると味が締まるということを思い出しました。そして一味を加えたことがきっかけで「湖池屋ポテトチップスのり塩」が生まれました。のりと塩とちょっとの唐辛子。自宅の台所から生まれた自信作は、1962年に販売を開始しました。

取材前に自分でもポテトチップスを購入し、興味津々にインタビューする宮﨑さん。


最初は、自宅で作っていましたが、販路が拡大していく中で手狭になり、工場を今の本拠地である成増に構えます。ポテトチップス発祥の地であるアメリカへ視察に行き、そこではオートメーションでの製造方法を学び、日本へ帰国しました。1967年には、日本初のポテトチップスの量産化に成功。この時に使用していたフライヤーは、買い付けしたフライヤーではなく、アメリカに行って学び、日本で独自に作ったフライヤーで成功させたということに驚きました。のり塩が生まれてから5年、かなりのスピードで成長していったんですね。

マーケティング部の野間和香奈氏にインタビューさせていただきました。湖池屋さんの歴史、ポテトチップス作り、これからの未来について詳しくお話いただきました。


 大量生産に成功し、世の中にポテトチップスを広めるきっかけとなりましたが、同時に競合他社が現れてきます。市場に低価格のポテトチップスが登場する中で、湖池屋では無理に価格を下げることはせず、今買ってくれているお客さんのために美味しいものを届け続けるという方向に舵をきってきました。販売規模的には、経営の危機だったそうですが、会社を大きくすることだけが目標ではなく、美味しいものを作り続けるぞ!という信念を変えず持ち続けていたそうです。湖池屋にも「苦悩の時代」といえる時期がありました。

 

社会のために役立ち、新しい挑戦を!


 そのような時代の中で、それでも何か新しいものを作ろうと誕生したのが「カラムーチョ」でした。ポテトチップスがみんなのおやつの役割をしてくれているので、次は大人のおつまみになるようなものをと、再びアメリカにヒント探しの旅へと出ます。当時アメリカで流行っていたのはメキシコ料理をアレンジした料理たち。辛いスパイスや肉のジューシーな旨みにインスピレーションを得て完成した「カラムーチョ」。パッケージのデザイナーさんに試食をしてもらい、その刺激的な味の印象から、その商品名とデザインを考えてもらったそうですよ。「メキシコ感」と「辛いのをもっと」というニュアンスはデザイナーさんが京都へ移動中の新幹線の中でひらめいたそうです!
 納得できるものが完成したものの、カラムーチョはあまりの味の斬新さに、なかなかスーパーなどに置いてもらえなかったそうです。しかし当時、情報発信基地(今でいうとSNSのようなもの)としての役割を担っていたコンビニエンスストアには、その「新しさ」が受け入れられ、店頭に商品が並んだところ、若者を中心に大ヒット!ロングセラー商品となりました。
 さまざまなスナック菓子があふれる世の中で、湖池屋はどのように商品開発をしているのかとお聞きしたところ、注目しているのは「人々の生活」なんだそうです。街を歩く人々を観察して、ファッションからヒントを得ることも。開発への糸口があまりに多面的で驚きました!お客さんの生活の変化や、気持ちの変化を見て、寄り添えるような商品作りを心がけているそうです。
 消費者はこれが欲しいとはっきり口には出さないので、どう皆の心に入っていけるか、商品によって様々なアプローチをしています。だからこそ商品開発チームでは年齢や性別に関係なく、若手の意見や個性を活かし商品開発に取り組んでいるそうです。さまざまな感性があるからこそ、アイディアが生まれ、多様な商品開発に繋がるんですね。

1袋1円が宗像市へ寄付される。自然豊かな宗像の海を守り、未来につなげるSDGs活動を行っている。

 コロナ禍でおうち時間が増え、スナック業界の市場は広がったそうですが、湖池屋のチャレンジは止まりません。最近では環境や社会貢献へ配慮したESG経営を推進しており「JAPANプライドポテト」という商品の売上を地域の様々な問題を解決するために寄付するなどの活動を行っています。みんなが手に取りやすいお菓子という分野だからこそ、世の中の役に立つためにはどうしたらいいかということを考え続けています。
 振り返ってみると、創業者の小池和夫氏がポテトチップスの美味しさをなんとか世の中に広めようと奮闘したように、「誰かのために、社会のために」というスピリットが様々な活動の中に受け継がれているんだなと感じました。これからも湖池屋が世の中にサプライズと喜びを届けてくれることを、いちファンとして楽しみに待っております!

《宮﨑香蓮の"ポテトチップス"レポート》


●元祖・のり塩ポテトチップス



湖池屋の始まりと言える商品。のりの香りがふわっと広がるんですよね。まさか台所での気づきから生まれたとは!試行錯誤したからこそ、生まれた商品ですね!

●ロングセラーになった『湖池屋プライドポテト』


スナック菓子の低価格化が進み、飽和状態となっていたころに「このままではいけない」と開発に取り組んだ商品!「本当にいいものとは」と見つめ直し、素材そのものの良さを引き出した贅沢なポテトチップスとして誕生しました。まさに市場を変える次世代の柱として大ヒット商品になったこちら。この商品が出たときに、いち消費者として湖池屋さんがまたひとつぐっと変わったぞ?と思ったのを覚えています。じゃがいもの味もしっかり感じることができて美味しいんですよね。パッケージも洗練された雰囲気です!

●湖池屋STRONG



こちらはバリッとした食感が気持ちのいい商品。開発を担当されたのは、STRONGをそのまま表したような猪突猛進型のお兄さんなんだそう。スカッとしたいときに味の濃い食べ物で自分を元気づけているそうなんです。それを商品に活かしてみたら?と考えた結果、STRONGが生まれました。食べごたえのある食感と、ガツンとくる味の濃さ!デザインに関しては黒いほうが味が濃そうだな、とかチップスの溝をしっかり見せないと、などさまざまな設計がされているそうです。わたしは鬼コンソメ味が大好きです!

●じゃがいも心地・おこめ心地



癒しを感じてもらえるようにと開発した商品です。塩味だけでなく芋の味もしっかり味わえるようにじゃがいも心地はポテトチップス厚めであまり反り返らない仕様になっていて、じゃがいものほくほく感が楽しめます。特に女性の消費者から「これを食べると幸せな気持ちになる」という声が多いそうです!
デザインも主に女性のお客さんに「なんだかいいな、好きだな」と感じてもらえるような端正な仕上がりで、色は儚さをイメージ。こちらは女性のチームで開発しているそう。メインの担当者の方はこれまた「じゃがいも心地」のような、凛とした20代の女性の方なんだとか。姉妹商品の「おこめ心地」も素材の味が感じられる商品になっていて、わたしは最近これの柚子ちりめん味に癒されています。

取材後記

小さい頃から大好きだった湖池屋の商品の様々な秘話が聞けて楽しかったです!いやあ、それぞれの開発担当者さんにお会いしたくなりました!湖池屋の強みは個性。けれど独りよがりな個性を押し付けるのではなく、しっかり市場で調査をし、自分の感性とあっているものが、どれだけ共感してもらえるかを考え、しっかりバランスをとっているんだそうです。言葉で言うのは簡単ですが、そのニュアンスを形にするのってとても大変なんだろうなあ、と思いました。今回お話を伺った方は、皆さん活き活きと商品についてお話してくださって、自社商品への愛をとても感じました。これから先、どんな商品が生まれるのかすっごく楽しみです! インタビューさせていただいた、マーケティング部の野間和香奈さん、ありがとうございました!

《今回の取材先》株式会社湖池屋
ポテトチップスを中心としたスナック菓子を製造・販売。日本で初めてポテトチップスの量産化に成功した企業として知られる。ポリンキー、カラムーチョ、プライドポテトなど数々のヒット商品を生み出し、常に新しいチャレンジ続け、新しい食文化の価値を提供している。
住所:東京都板橋区成増5-9-7
公式ホームページ




PROFILE
宮﨑香蓮(みやざき かれん)
1993年11月20日生まれ。2006年「第11回全日本国民的美少女コンテスト」演技部門賞を受賞し、女優として活動中。NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ではヒロインの幼馴染・入江すみ役として出演するなど、いま活躍を期待される若手女優の代表格。
【お知らせ】
舞台「マミィ!」出演2021/7/30〜2021/8/8 赤坂レッドシアター
●テレビ朝日・木曜ミステリー「遺留捜査」出演(滝沢綾子 役)
●「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2020」ジャパン部門ノミネート作品 「BENTHOS」主演(美嘉 役)
●東京2020オリンピック聖火リレー 長崎県内走行聖火ランナー

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