滋賀・長浜の観音信仰 浅草の雷門前でパネル展 日本橋に来月開設の施設PR

2021年6月30日 06時42分

長浜市の観音像を紹介するパネル展の会場=台東区で

 観音像が地域に点在する滋賀県長浜市の観音信仰を伝えるパネル展が、台東区の浅草文化観光センター(雷門二)で開かれている。同市と市内の観音像所有者らでつくる「観音の里・祈りとくらしの文化伝承会議」の共催で来月十三日まで。両者が来月十日、中央区日本橋にオープンする観音像の出張展示施設「東京長浜観音堂」をPRする企画という。(井上幸一)
 「観音の里」として知られる長浜市は、平安時代から仏教文化が栄え、室町時代以降の戦乱の中、人々が観音像を田んぼに埋めるなどして守り継いできた。現在も百を超える観音像が存在し、信仰が土地に根付いている。
 パネル展「湖北・長浜に息づく観音文化〜ホトケと祈りの姿〜」は、市内の観音像十体をプリントしたタペストリー、解説パネルを掲示。南郷町の聖観音立像(しょうかんのんりゅうぞう)(平安時代後期)は昭和の終わりごろ、新築された集落の自治会館に観音堂から移され、「公民館の観音さま」と紹介されている。安念寺の天部形立像(てんぶぎょうりゅうぞう)(平安時代)、如来形立像(にょらいぎょうりゅうぞう)(同)は「いも観音」として親しまれ、昭和初期まで子どもたちが堂から運び出し、夏に一緒に川遊びをしていたエピソードがある。
 浅草寺観光の途中に訪れた相模原市の男性(66)は「大河ドラマに出てきたので長浜城は知っていたが、観音さまがこんなに長浜にあるとは…」と話していた。
 入場無料。展示に関しての問い合わせは、長浜市長浜城歴史博物館=電0749(63)4611=へ。
 東京長浜観音堂は、八重洲セントラルビル四階に開設。約二カ月ごとに、長浜の本物の観音像を入れ替えて展示する。台東区上野に二〇一六年にできた市の同様の施設「びわ湖長浜 KANNON HOUSE」は昨秋に閉館している。

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