浮世絵でたどる日本人の洋装化 品川・杉野学園で展示 来月30日まで 江戸末期〜明治の様子 所蔵31点

2021年6月30日 06時44分

1890(明治23)年に上野公園で開かれた第3回内国勧業博覧会の様子を描いた錦絵。女性は洋装に身を包んでいるのが分かる

 近代に入って日本人の服装が洋装化していく過程を、多色刷りの浮世絵版画でたどる「明治の錦絵にみる装い」展が、杉野学園衣裳博物館(品川区上大崎四)で開かれている。七月三十日まで。(吉原康和)
 同館が所蔵する錦絵三十一点を、服飾品などとともに展示。錦絵には、日本に洋装姿が登場する江戸時代末期から明治時代にかけての様子が描かれている。同館では、特に時代背景に着目した。
 同館によると、幕末から明治初期にかけての洋装は、「クリノリン」と呼ばれる針金などで骨組みにした下着を使い、スカート全体を大きく膨らませた「クリノリン・スタイル」が流行していた。

1850〜60年代のクリノリン・スタイルのディ・ドレス(いずれも杉野学園蔵)

 しかし、その後はスカートの後方を膨らませる腰当てを使った「バッスル・スタイル」へと変化していく。生活様式の近代化や西洋化に伴い、日本人女性も上流階級を中心にバッスル・スタイルを着用するようになった。
 担当者は「日本人が洋装の観察者から、実際に身につける着装者への変化が重要なポイントの一つ。洋装を受容していく中で、錦絵での姿を通じて当時の人々の驚きと戸惑いなども知ってもらえれば」と話している。
 開館時間は午前十時〜午後四時。休館日は土、日曜と祝日(七月十七、二十四日は特別開館)。入館料は一般三百円。高校生二百五十円、小、中学生二百円。問い合わせは同博物館=電03(6910)4413=へ。 

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