小池都知事が退院、都議選へのコメントは全方位外交? 自公に目配りか、都民ファに肩入れせず【全文】

2021年6月30日 20時03分
東京都の小池百合子知事

東京都の小池百合子知事

 東京都は30日、過労で静養していた小池百合子知事が退院し、当面はテレワークで公務に当たると発表した。小池氏は同日出したコメントで、どの党を後押しするか注目される都議選(7月4日投開票)について「改革を続け、伝統を守る皆さまに、エールを送ります」とだけ言及。全方位外交のような表現に、さまざまな見方が飛び交っている。
 コメントで小池氏は、公務離脱を陳謝した上で「引き続き安静の上、体調管理に努める」と説明。選挙戦への関わり方は明言せず、特別顧問を務める都民ファーストの会に肩入れするような表現も見られなかった。
 都民ファ幹部は「回復を心から祈っている」と小池氏を気遣い、期待していた支援が明言されなかったものの「われわれは小池知事と共にこの選挙を戦っている」と一体感を強調した。
 前回選での小池知事との対立を経て関係修復した自民党は、都連幹部が「コメントの『伝統を守る皆さま』とはうちと公明党のことだろう。都民ファだけの応援をすることはないはずだ」とみる。一方で公明担当者は「テレワークであっても発信は可能。都民ファの主張である『東京五輪の無観客開催』などに言及すれば、追い風になりかねない。何か爪痕を残すのが小池流」と警戒する。
 一方の野党側。共産党陣営スタッフは「新型コロナウイルス対応に全力を尽くすなど知事の役割を果たすべきだ」と動向にクギを刺す。立憲民主党関係者は「もし知事が都民ファ支援に動けば注目が集まり、われわれには不利だ」としつつ「もうこの(終盤の)段階では動かなそう」。日本維新の会幹部は「都民ファが見捨てられたのは明らか。都民ファと当落を競っているうちとしては、率直にありがたい」と語った。
 小池知事は22日に過度の疲労で都内の病院へ入院。多羅尾光睦たらおみつちか副知事が職務を代行していた。(小倉貞俊、松尾博史、岡本太、土門哲雄)
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