「危険と認識も、他の改修を優先」 千葉の児童死傷事故で八街市長ら会見

2021年6月30日 20時46分
 北村新司・八街市長らは30日に記者会見し、「事故現場は危険エリアと認識していたが、他の改修を優先して対策を検討していなかった」と釈明した。

会見で「十分な措置ができていなかった」と語る北村新司・千葉県八街市長(右)=30日、八街市役所で

 現場はガードレールや歩道がない幅約7メートルの市道で制限速度は時速60キロだった。
 市によると、2008~11年度の間、地元PTAからガードレールや歩道の設置の要望が毎年出ていたが、幅員が足りず、「拡張には多額な費用が必要で困難」と回答。他に要望が多かった危険箇所の改修を優先してきたという。
 事故を受け、市は小中学校の通学路での危険箇所の見直しを早急に実施すると表明。事故現場については、県警に速度制限の規制を要望するほか、道路の一部を隆起させて車両の速度を抑える「ハンプ」の設置などを関係機関と協議する。現場を通学路とする小中学生の心理的負担の軽減のため、当面、臨時送迎バスを運行する。
 朝陽小学校区内では、16年にも児童の列にトラックが突っ込む事故が発生している。
 北村市長は「言葉に表せない。亡くなった子の家族を思うと痛恨の極みだ」と述べ、「また同じような事故が起き残念。子どもたちの安心安全のため全力で取り組む」と話した。
 事故後臨時休校していた朝陽小は30日夜、保護者会を開き、7月1日からの学校再開や今後の対応について説明。会場から出てきた保護者の中には、涙をこらえる人も見られた。(太田理英子、山口登史)

保護者会に向かう人たち=30日、千葉県八街市立朝陽小学校で

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