全日本学童埼玉県予選 吉川ウイングス 17年ぶり大舞台

2021年7月1日 08時19分

優勝し17年ぶりの全国大会出場を決めた吉川ウイングスの選手ら(いずれも竹下陽二撮影)

 埼玉県予選(県野球連盟主催、東京中日スポーツ・東京新聞後援)は6日、東松山市営球場で決勝が行われ、吉川ウイングスがオール川口を7−4で下し、17年ぶりの優勝を飾った。吉川は8月・新潟県で行われる全国大会に出場する。 (竹下陽二)

◆底力

 1点を返され、3点差となった最終7回表、吉川ウイングスの守備。2死二塁、オール川口・宮城唯ノ介主将の当たりは、左翼ファウルゾーンへの大飛球。誰もがファウルと思った次の瞬間、左翼手・吉岡龍音が大激走、そして、スーパーキャッチ。劇的な幕引きで、17年ぶりの全国大会出場を決めた。

最終7回表、左翼手・吉岡が左邪飛をスーパーキャッチし締めくくった

 1回裏の5点が効いた。1番・葛西幸喜が右越え二塁打。続く2番・吉岡が三塁前に絶妙なバント。相手のエラーも誘って先制。一、三塁とャンスを広げ、4番・大泉勇人が左前適時打で2点目。2死一、三塁で玉井鈴音のバントヒットで3点目。さらに、二、三塁で石井恒向が三塁前に意表を突くバント。相手のエラーも誘って、2者が生還。貴重な2死からの“2ランスクイズ”を決めた石井は「バントはサイン。2死だけど、バントも予想していました。絶対、ランナーを返す気持ちで転がしました」と胸を張った。

吉川ウイングスの先発・大塚

 イヤな雰囲気はあった。オール川口は前日の準決勝で奇跡的な最終回逆転劇で決勝進出。この日も不気味な粘りを見せた。5回表、2点を返され2点差。なおも2死一、二塁で、それまで好投の先発・大塚柚希に代え、2番手の後藤陽を投入。連日の逆転劇に執念を燃やすオール川口の反撃を断ち切った後藤は「5回は少し、ムードが暗くなりかけたけど、自分は流されないようにと思って投げた。バックにも助けられました」とニッコリ。
 17年前の全国大会はベスト16。「大舞台は不慣れだけど、底力を感じるチーム」と岡崎真二監督は自信の笑み。狙うは、チーム最高のベスト8である。

勝利を喜ぶ吉川ウイングスの選手


◆オール川口 胸張る準V

準優勝のオール川口の選手ら

 連日のミラクルはならなかった。前日の準決勝・オール上尾戦で、2−6と4点を追う最終回に、二塁打3本、三塁打1本を含む怒濤(どとう)の5連打でひっくり返したオール川口は、決勝でも粘りを見せた。
 4点を追う5回に2点を返して、一時は2点差まで詰め寄った。最終回も1点を返したが、反撃はそこまでだった。
 池田和博監督は「初回にディフェンスの弱さが出た。ウイングスが、一枚も二枚も上だった。ただ、粘りも見せたし、ここまで来られたことは胸を張っていい」と選手たちをたたえた。

 ▽3回戦
志木ウィナーズ(志木)9−2小鹿野カーディナルスジュニア(秩父)
オール上尾(上尾)13−6栗原ビーバーズ(新座)
北本クラブ(北本)8−1本庄リトルパワーズスポーツ少年団(本庄)
オール川口(川口)10−1加須ドリーム(加須)
オール狭山(狭山)5−3ふじみ野クラブ(ふじみ野)
東松山野球スポーツ少年団(東松山)3−2春日部少年野球(春日部)
吉川ウイングス(吉川)7−0草加リトルパンサーズ(草加)
比企野球少年団(比企)7−0鴻巣ボーイズジュニア(鴻巣)
 ▽準々決勝
オール上尾11−8志木ウィナーズ
オール川口11−2北本クラブ
東松山野球スポーツ少年団2−1オール狭山
吉川ウイングス4−2比企野球少年団
 ▽準決勝
オール川口7−6オール上尾
吉川ウイングス8−5東松山野球スポーツ少年団
 ▽決勝
オール川口
1000201|4
500011x|7
吉川ウイングス
(オ)宮城唯ノ介、久田遥斗、笈川大貴−大町健琉
(吉)大塚柚希、後藤陽−大泉勇人
(東京中日スポーツ)

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