<くらしの中から考える>都会派? 田舎派?

2021年7月2日 07時49分
 都会から田舎に引っ越す「移住」が話題になっています。新型コロナウイルスの影響で会社に行かずに仕事をするテレワークが広まったため、人や会社が集まる都会に住み続ける必要がなくなり、移住を考える人が増えているようです。お店も多くて便利な都会と、自然豊かな田舎。皆さんは将来、どちらに住みたいですか? (熊崎未奈)
 「東京一極集中」という言葉を聞いたことがあるだろうか。人や政治、経済、文化といった国の中枢機能が東京都に集まること。戦後に進み、東京を中心とする首都圏には今、日本の総人口の約三割、三千六百九十三万人が住んでいる。

◆選択肢多い都市 多様な仕事や娯楽

 公益財団法人「日本財団」が昨年八月、全国の十七~十九歳の男女千人に、将来暮らしたい場所が都市部(都会)か地方(田舎)かを聞いたところ、都市部が56・5%を占めた。理由(複数回答)は「生活がしやすい」「娯楽が多い」「就労の選択肢が多い」などが挙がった。
 確かに、都会には遊ぶ場所や働く場所も多い。例えば、映画館。一般社団法人「日本映画製作者連盟」によると、スクリーン数が最も多い都道府県は東京で四百十。最も少ない高知県は十だ。従業員千人以上の事業所数を見ると、東京に全国の52%が集まっている。大学など教育機関も多い。

◆テレワーク普及 移住考える人増加

 一方で近年、田舎暮らしへの関心も高まっている。内閣府が四~五月、首都圏に住む十~八十代約三千五百人に聞いた調査で移住に関心がある人は33・2%と、コロナ禍前の一昨年十二月の時より約8ポイント増加。テレワークの普及に加え、人口密度が低く感染リスクも少ない田舎での生活を望む人が増えたとみられる。
 日本財団の調査では、地方に暮らしたい理由の一位は「自然環境が豊か」だった。海や山に囲まれ、取れたての野菜や果物、魚介類などが味わえることも魅力的なのだろう。次に多かった理由は「生活がしやすい」だ。例えば、土地や家の安さ。全国賃貸管理ビジネス協会の五月の調査で、マンション・アパート一部屋の平均家賃は東京が約六万九千円。最も低い鳥取県より三万円ほど高い。
 人口約一万人の岐阜県八百津町で今月中旬から、ジェラートの出張販売を始める近藤沙穂さん(33)は昨年春、京都市から移住した。「仕事が終わった後に森の近くで散歩してリラックスできるのがいい」。交通の便が悪く、友人もいない土地で最初は不安だったが、近所の人に野菜をお裾分けしてもらうなど、人の温かさを感じている。「京都もたくさんの人に出会えて好きだったし、八百津は自然環境が身近でいい。どちらにもいいところがある」と話す。

◆皆さんの意見を送ってください

 今住んでいる地域は好きですか? いいところ、悪いところは? 皆さんの意見を送ってください。紙面で紹介したお子さんの中から抽選で図書カードをプレゼント。応募は〒460 8511 中日新聞(東京新聞)生活部「学ぶ」係=ファクス052(222)5284、メールseikatu@chunichi.co.jp=へ。URLから、ワークシート兼応募用紙もダウンロードできます。23日締め切り。

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