名物屋台「カフェ アラジン」どこへ行く 足利市民会館解体で窮地

2021年7月2日 08時06分

小雨が降る中、多数の客でにぎわう「カフェ アラジン」=足利市で

 今月始まる足利市民会館の解体に伴い、移転を余儀なくされている足利市有楽町の名物コーヒー屋台「カフェ アラジン」は六月三十日夜、小雨が降る中で営業を続け、入れ替わりで訪れた約八十人の客でにぎわった。客の多くは事情を知っており、心配して駆けつけた。
 屋台を営むのは近くに住む阿部哲夫さん(77)、次郎さん(71)の兄弟。船乗りだった父が始めた屋台を受け継ぎ、九月十六日で五十周年になる。
 兄弟は今後も営業を継続したい意向で候補地も複数あるが、決断できず迷っている。「ここがベストだから」と次郎さん。哲夫さんは「締め出されるまで頑張る」とも。
 常連客からは「この雰囲気は他の場所では無理」「足利の大切な風景だ」など移転に消極的な声が目立った。近く始まる解体作業が決断のタイムリミットだ。(梅村武史)

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