「東京脱出」人口流出はこれからも続く?<教えてQ&A>

2021年7月4日 05時50分
 新型コロナウイルスの影響で、東京都から他の道府県に移り住む転出者が増える一方、東京への転入者が減っています。人口の流出は今後も続くのでしょうか。人口問題に詳しい、みずほリサーチ&テクノロジーズの岡田豊・上席主任研究員に聞きました。(大島宏一郎)
 Q 「東京脱出」が止まりません。
 A 少なくとも、コロナワクチンが日本人の大半に行き渡るまでは続くと思います。昨年7月から8カ月連続で、転出者が転入者を上回る「転出超過」となりました。働く世代が人口密度の高い東京を離れようと、テレワークに切り替えたからです。
 足元では、広告大手の電通が本社ビルの売却を検討。人材大手のパソナは本社機能の一部を地方に移転させています。地方で働く環境を整える動きが大手で相次いでおり、「テレワーク移住」の根強いニーズがうかがえます。

みずほリサーチ&テクノロジーズの岡田豊氏

 Q 東京の街はどう変わるのでしょうか。
 A 世田谷区のような「ベッドタウン」ほど、転出者が多い傾向が見られます。転出増が続けば、地域にある小売店が撤退し、日々の買い物に困る人が増えかねません。
 一方、中央区や品川区のような都心では、駅に近いタワーマンションの建設など住みやすい街として再開発が進んでいます。今後は、便利な都心と不便な郊外の「二極化」に拍車がかかる可能性があります。

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