選択的夫婦別姓の導入推進へ意見書可決 埼玉県議会、自民党も賛成

2021年7月2日 20時44分
埼玉県議会の議事堂

埼玉県議会の議事堂

 選択的夫婦別姓制度を巡り、埼玉県議会は2日の定例会本会議で、導入に向けた国会審議の推進を求める意見書を可決した。国会では自民党の消極的な姿勢が目立つが、採決では県議会最大会派の同党県議団も賛成に回った。
 市民グループが意見書提出を請願していた。意見書では、近年は結婚前の姓で社会的信用や実績を築く期間が長くなり、結婚に伴う改姓で社会的な不利益や不都合、精神的苦痛を被る事例が増えていると指摘。国民の価値観の多様化や世論の動向を踏まえ、前向きな国会審議を促した。
 国会では、自民党内で賛否が分かれ、議論が進んでいない。ことし2月には、導入に反対する自民の国会議員有志が、賛同する意見書を可決しないよう求める文書を地方議員に送っていたことが発覚。丸川珠代男女共同参画相も名を連ねており、波紋が広がった。
 当時、文書を受け取った県議会前議長で同党県議団幹事長の田村琢実県議は2日、議会後に記者会見し「制度導入で誰も損をしない。国会には意見書の重みを受け止め、しっかりとした審議をし、制度構築をしてほしい」と訴えた。
 採決では、保守系無所属議員による無所属県民会議の14人が、制度導入を前提とした意見書に反対。国会での審議は歓迎する一方、親子別姓の影響に懸念を示した。(飯田樹与)

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