憲法がなかったら… 若者向けにドラマ仕立て動画 埼玉弁護士会

2021年7月3日 07時53分

弁護士の妖精(中)が世界から憲法を消すというストーリーの憲法動画

 もし憲法がなくなったら、どのような世界になるのか。若者に憲法について考えるきっかけにしてもらおうと、埼玉弁護士会はドラマ仕立ての動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」の同会公式チャンネルで公開している。(杉原雄介)
 動画は「憲法なんて、いらねえわ!」と「選挙なんて、行くヒマないわ!」の二本で、各十三〜十四分ほど。試験勉強中に「憲法なんていらない」と話す高校生の前に「弁護士の妖精」が現れ、世の中から憲法を消し去ってしまうというユニークな設定だ。
 憲法は国民の権利や自由を守るため、国がやるべきことや、やってはいけないことを定めている。動画の中の憲法がなくなった世界では、表現の自由や思想信条の自由などが存在せず、政府への不満を口にすると逮捕される法律ができたり、婚姻の自由もないので結婚相手を勝手に決められたりする。選挙権や法の下の平等もなく、生徒らは校則を自分に都合よく決める生徒会長に振り回される。
 重いテーマながらドラマはコミカルな雰囲気で進行。「憲法ってないほうが自由になると思っていた」とつぶやく生徒に、弁護士の妖精は「国民は憲法によって守られる存在であって、憲法によって縛られる存在ではない」と諭している。
 同会では毎年、憲法や人権をテーマとした市民向けシンポジウムを開いてきたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止に。代わりに将来の社会を担う若者に憲法への関心を持ってもらおうと、若手弁護士が中心となって動画制作を進めた。
 妖精役で出演した田畑麗菜弁護士は「若い世代が憲法や選挙に興味を持たないと、世論が政治に反映されなくなってしまう。学校の憲法授業にも出向き、動画を活用したい」と話している。
 視聴はユーチューブの同会公式チャンネル(https://www.youtube.com/user/saitamabengoshikai)で。

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