<新型コロナ>五輪合宿取材の静岡放送カメラマンら2人が陽性、全面取材禁止に 静岡県島田市、シンガポール卓球代表

2021年7月3日 11時34分
 静岡放送(SBS)は2日、いずれも報道制作局所属の30代の男性カメラマンと男性ディレクターが、新型コロナウイルスに感染したと発表した。カメラマンは6月29日、静岡県島田市内で合宿中の東京五輪シンガポール卓球選手団の初練習を取材していた。
 国内で事前合宿中の海外の五輪選手団を取材した報道陣から感染者が判明したのは初めて。
 SBSによると、カメラマンは29日、練習会場の島田市総合スポーツセンターの入り口で検温をしたが平熱だった。同センターには約3時間滞在。選手団が練習するメインアリーナや観客席で、カメラを三脚に固定したり、肩に担いで歩いたりしながら撮影した。
 カメラマンとディレクターは28日、同県三島市で行った情報番組のロケで一緒だった。ロケ先では車内でマスクを外して弁当を食べるなどした。29日にディレクターが発熱し、病院に行ったところ、へんとう炎と診断された。30日にも熱が下がらず、新型コロナの簡易検査をしたところ、陽性反応が出た。
 ディレクターの陽性判明後、保健所に濃厚接触者と認定された報道制作局員ら4人を含む計約20人にPCR検査を行った結果、カメラマンの陽性が判明。他の19人は陰性だった。カメラマンに熱などの症状はない。
 本紙の取材に同社の柳川実・コーポレートマネジメント局長は「五輪選手団への対応に影響を与える結果となり、関係先にもご心配をおかけし申し訳ありません」と述べた。(大橋貴史)

 本紙記者とカメラマンも取材 島田市で6月29日に行われたシンガポール卓球選手団の初練習の取材には、中日新聞東海本社記者とカメラマンの計2人が参加していました。同じ会場で取材していたSBSカメラマンが新型コロナウイルスに感染していたことを受け、本社は自主的に2人を自宅待機にさせ、PCR検査を受けさせました。今後、保健所から指導があった場合は指示に従い、適切に対応します。

◆選手団取材、オンライン含め全面禁止

 東京五輪シンガポール卓球選手団の初練習を取材した報道陣の1人が新型コロナに感染したのを受け、島田市は2日、同選手団への写真撮影を含む取材を全面禁止すると発表した。
 選手団は18日に都内の五輪選手村へ向けて出発する予定だが、この際の取材も禁止する。市によると、選手団から「今後、オンラインでも取材を受けない」との意向が示されている。
 市によると、6月29日の初練習では、報道陣が監督と選手1人を約10分間、合同インタビューする機会も設けられた。選手らと報道陣とは2メートルほどの距離が保たれていた。感染が判明したSBSの男性カメラマンはこのインタビューに加わった。選手団に感染者はいない。

◆「取材を受ける側の意向を尊重」内閣官房反応

 事前合宿は内閣官房が管轄している。担当者は島田市からの報告で状況を把握したと明かし「取材を受ける側の意向を尊重しないといけない。ケース・バイ・ケースで、選手団がよければ取材は可能。この事例を受けて、各地で一律的に報道陣にPCR検査を義務付けるという話にはならない」と説明した。

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