自民伸び悩み、表情硬く「五輪と新型コロナの逆風は思った以上」 小池知事への同情票の影響も

2021年7月4日 23時24分
テレビ局のインタビューに答える自民党の鴨下都連会長(右)と丸川五輪相=4日午後9時22分、東京・永田町の党本部で

テレビ局のインタビューに答える自民党の鴨下都連会長(右)と丸川五輪相=4日午後9時22分、東京・永田町の党本部で

 午後10時すぎ、永田町の自民都連本部にある選対本部に、二階俊博幹事長が姿を現した。「議席も多少増やすことができそうだ」。前向きな言葉とは裏腹に、表情は硬いままだった。
 「ちょっと低い感じはするが、前回よりは…」。選対本部では、山口泰明選対委員長が消え入るような声で話した。横に座る自民都連の鴨下一郎会長は椅子に深く腰掛けたまま、目線を下に向けた。
 自民にとって、57議席から23議席に減らす歴史的惨敗を喫した前回の雪辱を果たす「待ちに待った機会」(鴨下会長)だった今回の都議選。当初は「勝敗ラインは50議席」(都連幹部)と強気の発言まで飛び出していた。
 ところが、告示前に過労で入院した小池百合子知事が選挙戦最終日の3日、駆け込みで複数の都民ファ候補を応援した。そして、ふたを開けると「最低ライン」(同)としていた自公過半数に届かない結果となった。小池知事への同情票の影響について、都連関係者の1人は「影響は小さくなかった。いくつかの選挙区で情勢がひっくり返った」と唇をかんだ。
 さらに、都内の新型コロナ感染者数にリバウンドの兆候が出ていることも、五輪開催を掲げる自民にとってはマイナス要因となった。現職都議の1人は「五輪と新型コロナの逆風が思った以上。甘く見ていた」と悔やんだ。(岡本太)

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