開発用?盛り土が土石流の原因か 10万㎥土砂の半分占める 川勝知事「目的や工法の検証を」

2021年7月4日 22時31分
盛り土が崩れ、土石流が最初に発生したとみられる現場付近(本社ヘリ「まなづる」)=いずれも静岡県熱海市伊豆山付近

盛り土が崩れ、土石流が最初に発生したとみられる現場付近(本社ヘリ「まなづる」)=いずれも静岡県熱海市伊豆山付近

  • 盛り土が崩れ、土石流が最初に発生したとみられる現場付近(本社ヘリ「まなづる」)=いずれも静岡県熱海市伊豆山付近
  • 大規模な土石流が発生した現場(本社ヘリ「あさづる」)
  • 多くの家屋をのみ込み海まで達した土石流(ドローン撮影)
  • 捜索活動に当たる警察官
  • 倒壊した家屋周辺で捜索活動する消防隊員ら
  • 現場で捜索活動に当たる自衛隊員ら(本社ヘリ「あさづる」)
  • 土石流で茶色になった海で潜水捜索をする海上保安庁のダイバーら
  • 安否不明者の捜索をする災害救助犬
 静岡県は4日、熱海市伊豆山いずさん地区で発生した土石流災害について、土石流の発生源付近に置かれていた盛り土が崩れることで大規模化したとの見方を示した。盛り土は開発行為により置かれたものとみられ、土石流の推定総量約10万立方メートルの半分が、この盛り土だったとみている。県は土石流発生の原因は特定していないが、川勝平太知事は同日の臨時会見で「盛り土はやり方によっては危険をもたらす。目的や工法を検証する決意だ」と述べた。
 県によると、盛り土は東西約60メートル、南北約200メートルで、最大15メートルほどの高さで盛られていた。県は、盛り土を置いた者や、業者の許認可手続きについて現時点で把握していない。
 県は盛り土がされていた地点の国土交通省の2010年時点の測量データと、県が持つ20年の測量データを照合。伊豆山地区の急斜面約1ヘクタールに、10年間で約5.4万立方メートルの土が盛られたと算出した。10年以前にも盛り土は行われていたとみられるという。
 盛り土がされる前は一帯の地形は谷型で、水の通り道になっていた。1日からの断続的な雨が染み込み、盛り土が崩れやすくなっていた可能性が高いという。
 盛り土は一部を残し、ほとんどが崩落した。土砂が下るにつれて勢いを増し、被害を甚大化したと推定している。
 川勝知事は、盛り土の数100メートル西にある大規模太陽光発電所(メガソーラー)にも言及。4日午後のオンラインでの全国知事会で「(土石流は)長期間の大雨が直接の要因で、開発行為との因果関係は不明確だが検証の必要がある」と発言。会議後、報道陣に「土砂災害につながる恐れもある。防災の専門家の意見を踏まえ、国を挙げて対応強化に取り組むべきだ」と述べた。

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