苦戦の都民ファ荒木代表「都政改革へ戦ってきた思い届いた」 “小池頼み”の弱さも<都議選>

2021年7月5日 00時45分
緊張した表情で報道陣の質問に答える都民ファーストの会の荒木千陽代表=東京都中野区で

緊張した表情で報道陣の質問に答える都民ファーストの会の荒木千陽代表=東京都中野区で

 都民ファーストの会の荒木千陽代表(39)は午後11時すぎ、中野区の自身の選挙事務所で当選確実の報を聞いた。約30人の支持者らから拍手で祝福されると、安堵したようにほほえみ、「コロナ対策など都政とのパイプ役としての実績を訴えた。それが届いていたらうれしい」と語った。
 しかし表情はどこかさえず、特別顧問を務める小池百合子知事の支援の影響を問われると、「(一緒に)都政改革のために戦ってきた。それは選挙戦も変わらない」と淡々と答えた。
 党としては4年前の「小池旋風」から一転、苦しい選挙戦になった。地盤の弱い1期目の現職が多く、小池知事が応援姿勢を示さない状態で支持拡大を期したが、情勢が見通せない選挙区が目立った。
 「しがらみの政治を復活させるか、改革都政を継続するかの選択の選挙」。選挙戦では一貫して強調した。「真に小池都政を支える政党がなくなれば、時計の針が戻ってしまう」と、知事との一心同体を訴えた。
 ただ、小池知事はなかなか支援を明言せず、「過度の疲労」で告示直前に入院。退院時には「改革を続け、伝統を守る皆さまにエールを送る」と、自民に配慮するようなコメントを出し、候補らを戸惑わせた。東京大会やコロナ対応で国との連携が必要なことから、政府与党への刺激を避けたとみられている。
 選挙戦最終日、小池知事はようやく都民ファ各候補を激励に回った。前回のように街頭演説に立つ機会はなかったが、有権者へのアピールに一役買った。
 選挙戦中、ある候補は「都民ファはそもそも存在感があまりない。前回のようなブームではない状況で出る票が、本当の都民ファの支持票だと思う」と語った。別の候補からも「おんぶに抱っこでは情けない。脱却すべきだ」と、「小池知事頼み」を自戒する声が上がるなど、真価が問われる選挙となった。(奥野斐、松尾博史)

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