スエズ座礁の賠償金額で運河庁と船主が正式合意 事故から3カ月あまり…係留から解放へ

2021年7月5日 10時22分
スエズ運河で係留中の大型コンテナ船「エバーギブン」=5月下旬、エジプト北部イスマイリアで(蜘手美鶴撮影)

スエズ運河で係留中の大型コンテナ船「エバーギブン」=5月下旬、エジプト北部イスマイリアで(蜘手美鶴撮影)

 【カイロ=蜘手美鶴】エジプト北部のスエズ運河で3月にパナマ船籍の大型コンテナ船「エバーギブン」が座礁した事故で、スエズ運河庁と船を所有する「正栄汽船」(愛媛県今治市)側が4日、賠償金額などについて正式合意した。7日に合意文書の署名式が行われ、運河に係留中の大型船も同日に解放される予定。
 賠償額や合意の詳細は明らかになっていないが、関係者によると、賠償金額は3億ドル(約330億円)前後とみられるという。
 スエズ運河は国際海上交通の要衝。船は中国からオランダ・ロッテルダムに向かう途中の3月23日に座礁し、運河を6日間ふさいだことで400隻以上が足止めされ、物流に大きな影響が出た。運河庁は当初、船主側に9億1600万ドル(約1006億円)の賠償を求めたが、その後5億5000万ドル(約600億円)に減額。交渉が続いていた。
 賠償金を巡っては訴訟にも発展し、運河庁側は「船長の操船ミス」を理由に船主側の責任を問い、船主側は「悪天候で航行を許可した同庁側の判断ミス」と主張していた。

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