見慣れた景色を面白く 墨田のアートプロジェクト参加の鈴木さん 竪川中で特別授業

2021年7月6日 06時42分

美術の特別授業をする鈴木康広さん=墨田区の竪川中学校で

 墨田区が展開するアートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称すみゆめ)に参加している武蔵野美術大の鈴木康広教授が、区立竪川中学校(亀沢四)で一年生二十九人に美術の特別授業を行った。鈴木さんは、見慣れた事象に新鮮な切り口を与える作品を生み出すアーティストで、景色の見方を変える「見立て」の楽しさを伝えた。(長竹祐子)
 鈴木さんは毎秋、ファスナーを模した船で隅田川で航行してきた。ファスナーが開くように「ファスナーの船」が水面を進んでいく姿が注目され、本年度、中学一年生の美術の教科書に採用された。

隅田川を航行する鈴木さんのアート作品「ファスナーの船」©Yasuhiro Suzuki

 今回は、生徒がタブレットのカメラで事前に「何か別の物に見える景色」を撮影。特別授業が六月三十日に行われ、鈴木さんがその写真を講評した。机や壁の模様が顔に見えたり、雲が恐竜に見えたりする写真に、鈴木さんは「面白い」「なんだろう、これは」などと言い、着眼点に感心していた。
 鈴木さんは「何か一つ発見すると、全体の見方も変わる。視点を変えると自分の見方がどんどん変化していくことを感じてほしい」と生徒に呼び掛けた。
 授業を受けた湯沢澄玲(すみれ)さん(13)は「空とか建物とか普段見ているものを、視点を変えて見る力を鍛えたい」と話した。 

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