【動画】詩織さん中傷ツイートで元東大准教授に賠償命令 詩織さん「主張すべて認められ満足」 

2021年7月7日 00時10分
 ツイッターの投稿で名誉を傷つけられたとして、性暴力被害を公表したジャーナリスト伊藤詩織さん(32)が大沢昇平元東大特任准教授に110万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(藤沢裕介裁判長)は6日、33万円の支払いと投稿の削除を命じた。
 判決によると、大沢氏は昨年6月、「伊藤詩織って偽名じゃねーか!」などと投稿し、伊藤さんと同姓同名の通称を使う外国人が破産開始決定を受けたとする官報の画像を添付した。「#性行為強要」とのハッシュタグ(検索目印)も付けた。
 藤沢裁判長は「投稿内容は、伊藤さんを名指ししていることが明らかだ」とし、名誉毀損に当たると認定。官報の画像を転載して、読者が誤認するよう演出しており、悪質だと指摘した。(共同)

◆詩織さん「誹謗中傷は私たちの世代で終わりに」

 「主張のすべてを認めていただき大変満足。誹謗ひぼう中傷は私たちの世代で終わりにしたい」。勝訴判決を受け、ジャーナリストの伊藤さんは6日、都内で記者会見し、判決に喜びながらもやや緊張した面持ちで、将来の世代への思いも口にした。
 伊藤さんは「訴訟の中で誹謗中傷の言葉に節目節目で向き合ってきたが苦しかった。話すたびにネット上で誹謗中傷が増えた。大沢氏は他の人にもヘイト的な発言を繰り返してきたが、そういった言葉がどれだけ誰かの日常に暴力的に矢のように当たるか考えてほしい」と訴えた。
 
 さらに「提訴の目的は、私のような思いを他の人に経験してほしくなかったから。若い世代は、私が感じる以上に自分に向けられた言葉に敏感。SNSを提供するプラットフォームにも課題がある」と、現状への思いも吐露した。
 代理人の山口元一弁護士は「大沢氏のネットユーザーの誤認を誘引する手法が悪質と評価され『名指しでなければ、名誉毀損きそんにならない』との独善的な解釈は、身勝手と評価された」としたうえでこう強調した。
 「提訴後も伊藤さんへの攻撃的な姿勢を続ける態度がマイナスに評価されるなど、主張の全てが認められ満足。判決が、ネットの誹謗中傷を許さない社会への一助となるよう願う」(望月衣塑子)

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