接種間隔空いたら効果は? 1回だけなら? 副反応強=効果大?<ワクチンQ&A>

2021年7月7日 06時00分
 新型コロナウイルスワクチンを巡り、不安を抱く人が少なくない。供給が滞って2回接種の間隔が延びる可能性が出てきたほか、接種後に重度のアレルギー反応「アナフィラキシー」や死亡の報告があり、虚偽情報も出回る。「正しい情報をもとに決心を」と呼び掛ける厚生労働省で副反応を検討する専門部会メンバーの宮川政昭・日本医師会常任理事に話を聞いた。(沢田千秋)
 ―1、2回の接種間隔が、3週間程度延びた場合、効果に影響は。
 ファイザー製は6週間でも抗体量が増えたデータがある。モデルナ製も接種間隔の上限が定められておらず、何より確実に2回打つことが大事。1回では不十分で、2回で抗体は十分に上がり、発症や重症化防止が期待できる。感染者よりも高い抗体を得るというデータも多い。
 ―接種会場で薬が用意されているが、アナフィラキシーを不安がる人は多い。
 ファイザー製の場合、アナフィラキシーは女性に多いが、心筋・心膜炎は男性に多い。不活化ウイルスを使うインフルエンザワクチンはアレルギー体質の人にアナフィラキシーが多かったが、今回は相関関係は見られない。
 ―普段、服用する薬の影響はどうか。
 明確には分からない。
 ―1回目でアナフィラキシーが出たら2回目は打てない。

 ファイザーとモデルナは、遺伝情報を体内に入れるm(メッセンジャー)RNAなので、同じような添加物を使っているので打てない。だが、アストラゼネカ製は種類が異なるので次の一手になり得る。血栓症の対応は国も検討している。
 ―接種後、約350人の死亡報告がある。
 現在、分かる限りの科学的知見の中で調べ、接種と死亡に明らかな因果関係は認められていない。納得できない人は、ワクチンを打たない権利はある。
 ―接種で不妊や流産が起きる、電気、磁気を帯びるとのうわさがある。
 全く根拠がない。ワクチンは治療でなく健康な人が打つため、怖がるのは当然。若い人は新型コロナとワクチンのリスクが検討しづらく、SNSの過激な情報に目がいくのだろう。
 ―若い人も打った方がよいのか。
 感染後、味覚や感覚の後遺症を訴える人が増え、治療費も負担になっているという事実もある。デマに惑わされず、正しい情報で、リスクとベネフィット(利益)を考え、接種するか自分で決心してほしい。不安なまま打つと、緊張し、血管迷走神経反射を起こしやすい。
 ―副反応が強いほど、抗体ができているのか。
 残念ながら関係ない。mRNAに対する免疫応答と、体に入ったワクチンの添加物に対する反応は別。なので、明らかな副反応がなくても抗体は十分作られている。

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