記者のつぶやき 整理部 原 尚子「等身大の感覚を大事に」

2021年7月14日 09時30分
見出しを付けようと記事を読んでも、 さっぱり意味がわからない。
パソコンで紙面制作しようとしても、なぜかマウスが動かない。
時計を見上げるともう降版時間。
目の前の画面は真っ白――。
と、ここで目が覚める経験をした整理部員は、私だけではないはず。
あらゆるジャンルを扱うニュース面では不案内な分野の記事に、急いで見出しを付けなければならないことはしょっ中ある。
変な夢は、知らず知らずに感じているプレッシャーの表れか。
気ばかり焦り出したら、一歩引いて素人感覚に頼ってみる。
整理記者は「最初の読者」。
自分が疑問に感じることは読者も分かりにくいはずと信じて愚直に筆者に質問して噛み砕いてもらったり説明を加えてもらったりすることも必要な役割だと思う。
1人の生活者としての感覚も大事だ。
自分が当事者だったらどう感じるか。
先日、ある企業の採用担当社員が就活をしていた女子大学生にセクハラして処分されたという事件があった。
「女子学生」と見出しで表現したところ、「女子大生では」と指摘があった。
でも、女性としても子を持つ親としても「女子大生」 には違和感が。
本来の意味以上に、社会で「商品」として消費されているニュアンスを感じあえて元の見出しで紙面化した。
見出しは、その言葉が社会でどう使われているかも意識して独り善がりになったり誰かを傷つけたりしないようにつけることも大切。
等身大の感覚を大事に、読者に思いが伝わる紙面を届けたいと思っている。
※執筆記者の所属は2021年6月23日時点のものです。

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