五輪無観客、橋本会長「申し訳ない」収入激減、大幅赤字か

2021年7月9日 00時38分
5者協議などを終え、記者会見する東京五輪・パラリンピック大会組織委の橋本聖子会長=9日午前0時2分、東京都中央区(代表撮影)

5者協議などを終え、記者会見する東京五輪・パラリンピック大会組織委の橋本聖子会長=9日午前0時2分、東京都中央区(代表撮影)

 東京五輪の観客上限を巡る8日の5者協議に伴い、6月21日の「収容50%以内で1万人」の決定から一転、首都圏の全競技会場が無観客となった。感染状況を楽観視した想定はウイルスの猛威であっさりと覆され、大会組織委員会の橋本聖子会長は協議後、「大会を楽しみにされていたチケット購入者の方に大変申し訳ない」と陳謝した。
 全42の競技会場のうり、1都3県は34会場。橋本会長は「本来ならスタジアムが満員となり、地域も一体となってスポーツの力を実感する機会になるはずだった。きわめて限定した形での開催を余儀なくされて残念」と語った。900億円を見込んでいたチケット収入も大半が消え、大幅な赤字が予想される。
 昨年3月の延期決定後「完全な形」を目指したが、感染拡大が収まらず、上限決定の先送りを繰り返した。3週間前の決定もまん延防止等重点措置を開幕前に解除できるという、根拠の薄い前提に立っていた。
 結果、来場の準備をしていたチケット購入者の失望を招くことに。観客対応を予定していた一部ボランティアは参加できなくなる可能性もある。開幕2週間前の決定は、国民の不信感をさらに強めることになりそうだ。(原田遼)

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