橋本会長 バッハ会長の広島訪問を支持「平和の尊さ、国内外に訴えて」

2021年7月9日 19時38分

 来日し、ホテルに到着した際、車から手を振るIOCのバッハ会長=8日午後、東京都内で

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長とコーツ調整委員長が7月16日にそれぞれ被爆地の広島と長崎を訪問する方向で調整が進んでいることについて、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長は9日の定例会見で、「様々な意見はあると思うが、オリパラの根本原則は平和。完全な対策を講じた上で、バッハ氏、コーツ氏が平和の尊さというものを2カ所の自治体(広島、長崎)に来て国内外に訴えてもらいたい」と支持する考えを示した。
 7月16日は国連で採択された「五輪休戦決議」の期間が始まる日で、この日にバッハ氏が広島、コーツ氏が長崎を訪れ、五輪運動の柱である平和希求の取り組みを訴えるとみられる。しかし東京に4度目の緊急事態宣言が出されるなど、新型コロナウイルスが拡大する中での訪問に、被爆者らからは「歓迎できない」といった声も上がっている。

記者会見する東京五輪・パラリンピック組織委の橋本聖子会長=9日午後、東京都中央区(代表撮影)

 会見では、記者から「緊急事態宣言下でバッハ氏が広島を訪問することに反発が出るのではないか」と質問が出た。これに対し、橋本氏は「唯一の被爆国である日本が長崎、広島から是非平和を発信をしてほしいという依頼を特に強くいただいている。開会式1週間前の16日は休戦決議のスタート初日。ぜひこの日の依頼をいただいている」と強調。「しっかりとした対策ができずに移動するのは心配される。心配されないように万全を期して準備する」と語った。
 一方で東京五輪については、新型コロナウイルスの再拡大を受けて、8日夜に東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で開催される競技は無観客とすることが決まった。橋本氏は、この日の会見で「サーフィンは会場が千葉県なので、無観客となるが、それに伴い、会場内で実施だったフェスティバルもとりやめる。ライブサイトを実施予定の自治体に対して、中止または規模縮小を含めた検討をいただく」と説明。次々と無観客やイベントの中止が決まる異例の五輪となっている。

関連キーワード


おすすめ情報

スポーツの新着

記事一覧