都内の聖火リレーは点火式のみ 島しょ部は公道で大丈夫? 機運盛り上げ効果は薄く

2021年7月9日 21時10分

聖火の受け渡しのみで行われた東京2020オリンピック聖火リレー=9日、東京都町田市で

 東京五輪の1都3県での無観客開催が決まった翌9日、聖火リレーが東京都内で始まった。新型コロナウイルス感染対策のため公道での走行を取りやめ、ランナー約100人がトーチで順番に火を受け渡す点火セレモニーを行った。聖火は開会式が行われる23日までの15日間、全62区市町村を巡るが、公道を走るのは島しょ部のみ。期待された機運の盛り上げ効果は薄く、五輪直前のムードとはほど遠い初日となった。(原田遼、岡本太)

◆無観客で聖火のお披露目式

 世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場では、聖火のお披露目式が無観客で実施され、小池百合子都知事が「厳しい状況を全国のみなさんの強い思いで乗り越え、ここまでつながれてきた。ランナーそれぞれの思いを聖火に込め、スタジアムにつなげてほしい」とあいさつ。会場外では反対デモが行われ、「聖火リレーやめろ」などの声で小池氏のあいさつが聞こえづらくなる一幕もあった。
 点火式は町田市の町田シバヒロであり、同市や世田谷区などから選ばれたランナーが集まって火を受け渡した。「深川めし」の店を経営する飯島尋幸ひろゆきさん(57)=江東区=は「うまくいかないことばかりだった1年間の思いを込めて参加した。五輪がみんなに力を与えてくれるイベントになれば」と願った。

◆9町村は公道で

 聖火リレーは当初、スポンサーや警察により約400メートルの車列を作り、浅草や渋谷などの名所を大々的に巡る計画だった。都市のアピールや大会に向けて都民を高揚させる狙いがあったが、大幅な縮小となった。都担当者は「こういう形になってしまい残念。中継などを通じて、少しでも盛り上げたい」と語った。
 一方、15~16日には島しょ部9町村では、公道でリレーが実施される。都によると、400人規模の運営スタッフが参加し、医療資源が乏しい島への影響が心配される。小笠原村の担当者は「村内ではリレー当日までに希望者への2回目のワクチン接種が完了する見込みで、スタッフには検査を受けて来てもらう。都市部と比べてリスクは低い」と話した。

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