「490円~」が50万円…ステイホームにつけこむ悪質業者 在宅で増える水回り修理に高額請求

2021年7月11日 06時00分
 新型コロナウイルスの影響で在宅時間が長くなり、トイレなどの水回りの修理が増え、悪質な業者から高額の代金を請求されるトラブルが相次いでいる。国民生活センターによると、昨年度の相談件数は前年度と比べ、全国で2倍、特に都内は3倍で、ともに過去最多を記録。半数程度がインターネット広告を見て修理を依頼していた。同センターは「高額請求されたら、正当な料金は支払う意思を示しつつ、その場での支払いは断って」と注意を呼びかける。

◆追加工事続々と

 関東地方に住む40代女性は4月、夜中に自宅マンションのトイレが詰まり、ネット広告で見つけた「490円から修理」とうたう業者に電話した。
 しかし、自宅に来た作業員は「便器を外して調べる」「長年の汚れを取るため排水管の清掃が必要」と追加工事で料金が発生すると説明。女性が応じると、約30分の作業で55万円を請求された。現金払いなら値引きすると言われ、50万円を支払ったという。

◆ネット検索に注意

 国民生活センターによると、昨年度、水回り修理での高額請求や修理に問題があったとする相談は、全国で前年度比2倍の3486件。このうち都内は同3倍の773件あった。トイレの修理で数十万~百数十万円を請求されたケースが目立つという。
 相談のうちネット広告から修理を依頼したケースは全国で半数近く、都内では6割に上った。ネット利用者が「トイレ 詰まり」などの関連用語で検索すると、連動して広告が掲載され、自社サイトに誘導する「リスティング広告」を悪質業者が使っているとみられる。

◆信頼できる業者見つけるために

 トラブルを避けるため、同センターは地元の工務店や大家が紹介する業者を事前に把握することを勧める。東京都管工事工業協同組合はサイトで簡単な修繕や応急処置の方法を紹介し、電話で会員業者を24時間態勢で案内している。
 消費者庁や国民生活センターによると、修理業者との契約は特定商取引法の訪問販売に当たる可能性があり、8日以内なら無条件で契約を解除できるクーリングオフの対象になる。同センター担当者は「各地の消費生活センターで減額や返還交渉のあっせんができることもある。泣き寝入りしないで」と話し、消費者ホットライン(局番なしの188)への連絡を求めた。 (井上真典)

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