ネットでシニアの社会問題を議論 鎌倉の元新聞記者が交流の場

2021年7月11日 07時07分

Onlineシニア塾でミャンマー問題について話し合う人たち(矢野さん提供)

 鎌倉市在住の元朝日新聞記者矢野直明さん(78)が、会社勤めは終えてもまだまだ元気なシニアがインターネットを活用して知識を広げ、交流する場「Onlineシニア塾」の運営に取り組んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大で外出がままならない中で塾生らは自宅から世界とつながり、最新ニュースについて議論を交わしている。(石原真樹)
 五月八日夜に開かれたシニア塾は緊迫した状況が続くミャンマーがテーマ。日本で働くミャンマー人男性が、一九六二年の国軍によるクーデターにさかのぼって歴史を解説し「今、軍が殺意を持って国民を殺している。国際社会の助け舟が必要」などと訴えると、現地で働く日本人男性が「今回こそ軍による政治のコントロールに戻らせないとの決意を感じる」とリポートした。約三十人が参加し、ミャンマーへの支援策なども話し合った。

矢野さん

 矢野さんは朝日新聞で支局勤務を経て出版局に異動し、一九八八年に雑誌「ASAHIパソコン」を創刊した。コンピューターと社会の関係に興味を持ち、退職後もネットで立ち上げた「サイバーリテラシー研究所」で情報発信してきた。
 昨年五月、コロナ禍で一気に普及したビデオ会議システム「ZOOM」を活用し、元同僚二人とシニア塾を立ち上げた。「仲間でしゃべってるだけでは仕方ない。社会的な関心を持ち続けたい、第二の人生を豊かにしたい人に、コミュニケーションの場をオンラインで提供したい」と考えたという。
 会員は五十〜七十代を中心に約二十人で、メディア関係者やIT企業家など。毎月二回ほど、アジアやアフリカからの留学生に日本への思いや自身のキャリアなどを語ってもらったり、地球温暖化など社会的なテーマを議論している。
 「シニアが偉そうにするのではなく、若者から学ぶことが大事。ネットの良さをいかして、見知らぬ人と会話する楽しさを共有できたら」
 参加無料。問い合わせは矢野さんのメール=yano@cyber-literacy.com。

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