金谷城跡を限定公開 里見氏と後北条氏の攻防最前線 「御城印」発行記念、19日も

2021年7月13日 07時47分

金谷城の城門跡で説明を聞く参加者=富津市金谷で

 富津市金谷で、東京湾に面し、戦国大名の居城として知られる金谷城跡が限定公開された。御城印発行にちなんだイベントが五日に行われ、訪れた城郭ファン約三十人が里見氏と後北条氏の攻防などに思いをはせた。(山田雄一郎)
 金谷城は鋸山から西に延びる支尾根に築かれた城郭。標高一二〇メートルの最高地点(主郭)から北側の斜面に曲輪(くるわ)群を展開する形式で、遺構は土に埋もれている。
 これまでの発掘調査で岩盤を大規模に削って平らにした上、柱の穴や石塁、階段を削り出すという築城時の地質利用が明らかになっており、多くの石工集団が投入されたとみられる。武具、生活用品などが多数出土している。現在は保養施設を運営するTJKリゾートの管理地となっているため、通常の見学はできない。
 現地説明で千葉城郭保存活用会の小室裕一代表(59)は「対岸の神奈川まで約十五キロ。北条氏と丁々発止した最前線の城で、晴れた日は北条の船が押し寄せて来ないか警戒していた」「南房総の岡本城と似ており、中世の城郭がどういうものか分かる構造になっている」などと指摘した。
 全国的に御城印ブームが続く中、県内でも県観光物産協会や千葉銀行、同城郭保存活用会が観光の目玉として「県内の御城印を集めよう」というキャンペーンを展開しており、これまでに六十五城が発行されている。歴史&山城ナビゲーターの山城ガールむつみさんが色鮮やかにデザインしたもので、市内では「飯野陣屋」「造海城」に続き「金谷城」「佐貫城」が加わった。一枚三百円。地元の鋸山美術館で販売している。
 公開は十九日午前十一時からも行われ、秋以降も検討する。問い合わせは、富津市観光協会=電0439(80)1291=へ。

「金谷城」の御城印((c)山城ガールむつみ、富津市提供)


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