静岡県知事、東京五輪の自転車競技は有観客の方針示す 伊豆市長も支持

2021年7月13日 08時13分
 東京五輪の会場がある六都道県で無観客での開催が決まる中、川勝平太知事は十一日、静岡県内に会場がある自転車競技は有観客で実施する方針を示した。
 川勝知事は、県内の人口十万人あたりの新規感染者数が少ないことを挙げ、「感染対策をすれば、本県は十分できる。組織委員会と全く同じ歩調を取れる県だ」と話した。オンラインで実施された全国知事会後、報道陣の取材に答えた。
 これまでに首都圏の一都三県に加え、北海道や福島県も無観客開催を表明している。(高橋貴仁)

◆伊豆市長は支持「選手の意欲もあがる」

 伊豆市の菊地豊市長は十二日、県内で行われる東京五輪自転車競技を有観客とする県の方針について「伊豆半島は(新型コロナウイルスの感染も)落ち着いており、客を迎えられる状況だ。観客がいれば選手の意欲もあがる」と支持した。
 熱海市の土石流災害で捜索活動が続く現状には「私も心を痛めており、現地の状況も想像できる。だが五輪は世界レベルのイベント。どこまで配慮するか冷静な判断があってよい。被災地の心情は推し量るが、開催のため最大限、心を合わせるということも一つのあり方」と指摘。「私が熱海市民なら自分の災害で無観客になることを望むだろうか。ぜひ現状のままでと思うのでは」と話した。
 市は、自転車トラック、マウンテンバイク競技会場への玄関口となる伊豆箱根鉄道修善寺駅周辺に開設する「おもてなしエリア」の規模縮小を発表。鉄道からバスに乗り換えるまでに、雨や酷暑から避難できる建物や手荷物を預ける場所のみ用意する。地酒や特産品の販売は、大会組織委員会の「直行直帰」の方針を受け見直した。八月八日に実施予定だった自転車競技のパブリックビューイングも中止を決めた。また選手村分村や競技会場従業員の市民、大会に関わる市民三百八十二人のうち、三百五十四人の接種が競技開催までに終了する見込みだと発表した。(渡辺陽太郎)

◆伊豆市内でも公道練習か 市長「想定外情報を」

 伊豆市は十二日、同市の東京五輪・パラリンピック選手村分村「ラフォーレリゾート修善寺」に宿泊する自転車トラック、マウンテンバイク競技の選手が、市内の公道で練習をする可能性がある、と発表した。今月上旬、組織委から連絡があったという。
 菊地豊市長は「公道練習は想定外。衝撃的だ。分村周辺の市道の状態チェックなどができていない。海外選手と市民の接触や交通事故が心配だ。大会組織委に、日程やコースなどの情報を速やかに提供するようお願いしている」と話した。
 市によると分村は住宅街から離れた場所にあるが、北側と東側の数百メートル先には住宅街が広がる。市内には早朝、渋滞が激しく脇道からの進入も難しい県道もあるという。
 県内では、御殿場市に宿泊する動きがある海外自転車チームが、ロードレースのコースとなる公道で練習する可能性が出ている。(渡辺陽太郎)

PR情報

静岡の新着

記事一覧