奄美をイメチェン 「浅草なび」ライターが作務衣など販売 薬効持つ植物で染色

2021年7月14日 07時18分

雷門の前で、シャリンバイで柿色に染めた作務衣(右)と泥で灰色に染めた作務衣(左)を手にする斎藤純寛さん=台東区で

 浅草エリア(台東区)を紹介する総合ポータルサイト「浅草なび」のライター、斎藤純寛(よしひろ)さん(61)=神奈川県平塚市=が、奄美大島(鹿児島県)に伝わる自然素材で染めた衣類を販売するサイトを立ち上げた。「衣は医なり」として、薬効がある植物などで染めるのが奄美の自然染色。斎藤さんは「西郷(隆盛)さんが一時期暮らした島という、奄美大島の紋切り型のイメージを変えたい」と意気込んでいる。(井上幸一)
 友人を介して今年、農業体験イベントなどを展開する奄美大島の会社「奄美有機農業研究所」の新規事業担当役員となった斎藤さん。島の自然素材を用いて、伝統の染めを復活させた島の染師(そめし)、植田正輝(うえたまさてる)さんのプロデュースを担っている。
 植田さんは、幕末の薩摩藩士が著した島の地誌「南島雑話」のわずかな記述を基に試行錯誤を重ね、島の樹木や泥による伝統の染めを再現。世界の高級衣料品メーカーも植田さんの染めに関心を示したが、大量生産に向かず製品化は実現しなかった。
 今月下旬にも国連教育科学文化機関(ユネスコ)が、世界自然遺産候補となっている奄美大島や徳之島などの登録審査を行うのを機に、斎藤さんが広報担当を担い、自然染色の作務衣(さむえ)や、ワンピース、Tシャツなどをサイトで少量販売することにした。
 斎藤さんは、「(染料に使う樹木の)シャリンバイは皮膚の火照りや炎症を抑え、泥は肌に優しくアレルギーを防止するなど、自然の染色素材は薬効がある。けがや病気をしたときは、衣服を巻いたり、食べたりしていた」と、奄美の「衣は医なり」の伝統を説明。月に一度ほどの割合で島に通っており「思慮深く、知的でエレガントな奄美の人々のことを、衣料を通じて知ってほしい」と、雷門の前から呼びかけている。
 販売サイトは「Amaminosomeshi−Ueta’s STORE」。問い合わせは、斎藤さん=電090(2910)4057=へ。 

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