何を聞いても「安心・安全」 本紙など3社の異なる質問に同じ答え 首相会見の書面回答

2021年8月27日 19時24分
 政府は16日、菅義偉首相の8日の記者会見で指名されなかった報道機関が、会見後に提出した質問に書面で回答した。本紙は東京五輪に関し、新型コロナウイルス緊急事態宣言下で、国民の健康を危険にさらすリスクを冒してまで開催する意義を尋ねた。首相は一部競技の無観客開催などの対策を挙げ、「対策を徹底し安心・安全な大会の実現に取り組む」と従来の主張を繰り返し、意義については答えなかった。

菅義偉首相

◆「政治責任」「大会中止」…趣旨違う質問なのに

 五輪中のコロナ状況を巡っては、西日本新聞が開催期間に感染拡大した場合の首相の政治責任について、日刊ゲンダイが医療崩壊の起きた場合に大会を中止するかどうかを聞いた。日刊ゲンダイへの回答は本紙と全く同じ、西日本新聞への回答は一文多いだけだった。
 加藤勝信官房長官は同日の記者会見で「質問の趣旨を踏まえて政府側が答えるに当たっては、一定の考え方を持って答えている。そうした意味で回答が同様の内容になることも十分あり得る」と釈明した。
 本紙への回答で、首相は感染防止対策とともにワクチン接種を進めると説明。水際対策や選手・関係者の検査と行動管理により、国内の感染状況に影響が及ばないようにするとした。
 本紙は、五輪によるリスクについて説明してこなかった理由も質問したが、首相は回答しなかった。
 8日の会見では幹事社を含め14人が質問し、1時間で終了。政府は希望する記者の質問を文書で受け付け7社が提出した。(上野実輝彦)
▶次ページ 首相の書面回答の詳報
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