グルメサイト「密告」一転、見合わせ 撤回続く西村大臣、批判配慮か<新型コロナ>

2021年7月17日 06時00分
西村康稔経済再生担当相

西村康稔経済再生担当相

 飲食店が適切にコロナ対策を講じているか国がグルメサイトを通じて情報収集する制度について、西村康稔経済再生担当相は16日、「今の段階ではこのシステムはなじまない」と述べ、当面は実施を見合わせる考えを示した。当初は7月中に始める計画だった。「市民からの密告で飲食店を取り締まろうとしている」などと批判が出ていた。

◆「このシステムはなじまない」

 制度は、手指消毒やマスク着用の徹底などが守られているかを利用客に回答してもらい、問題があれば改善を求める仕組み。対策が適切な店に都道府県がお墨付きを与える「第三者認証制度」の実効性を高める狙いもあった。
 西村氏は、認証を受けた店は酒提供の緩和など優遇が受けられるとして「東京は緊急事態宣言下にあり、インセンティブ(見返り)を与える第三者認証制度の一環のこのシステムはなじまない」などと見合わせの理由を説明した。
 前日の15日は国会で野党が問題視し、ネットなどでも批判が出ていた。西村氏は、飲食店の酒自粛を巡る金融機関や酒販事業者への要請方針を3件相次いで撤回したことで批判にさらされており、今回も批判に配慮した可能性がある。
 東京都や沖縄県の緊急事態宣言は8月22日までであることに加え、神奈川県などでも感染者が増加しており、7月中に始める計画は修正されそうだ。西村氏は今後については「都道府県と連携し、飲食店の皆さんの声も聞きながら具体的な運用を考える」と述べるにとどめた。(森本智之)

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