繊細で洒脱な花鳥画 渡辺省亭展が始まる 静岡県三島市・佐野美術館

2021年7月18日 07時22分

渡辺省亭の作品を鑑賞する来場者ら=静岡県三島市の佐野美術館で

 明治から大正にかけて活躍した日本画家、渡辺省亭(せいてい)(一八五二〜一九一八年)の全画業を紹介する展覧会「渡辺省亭−欧米を魅了した花鳥画−」(東京新聞など主催)が十七日、静岡県三島市の佐野美術館で開幕した。
 省亭は、国内外問わず高い評価を得たが、没後、その存在は長く忘れ去られていたという。近年、再評価が進み、今回の初回顧展につながった。
 同展では、省亭が得意とした繊細で洒脱(しゃだつ)な花鳥画を中心に、作品約百点を紹介している。来場者は、牡丹(ぼたん)の花弁の一枚、うさぎの毛並みの一本まで丹念に描きこむ卓抜した筆さばきに見入っていた。
 佐野美術館学芸員の河内えり子さんは「省亭の描く花や鳥には、現代の私たちにも響く普遍的な美しさがある。知られざる日本画家の名作がそろう貴重な機会なので、ぜひご来場いただきたい」と話していた。
 同展は八月二十九日まで。期間中に展示替えあり。木曜休館(七月二十二日は開館)。伊豆箱根鉄道三島田町駅徒歩三分。問い合わせは同館=電055(975)7278=へ。

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