歯で見る恐竜時代 狭山市立博物館で企画展

2021年7月18日 07時37分

スピノサウルスの頭骨レプリカ。鋭い縦歯で魚を突き刺してのみ込んだといわれる

 狭山市立博物館(同市稲荷山一)で、恐竜の頭骨レプリカや歯の化石などを集めた企画展「恐竜展〜歯から見る恐竜時代」が開催されている。東京農業大「食と農」博物館の巡回展として九月五日まで開かれる。(加藤木信夫)
 展示は計百十四点で、歯に関わる化石やレプリカが七〜八割を占める。歯の構造から、恐竜の餌になった植物類や獲物が、多岐にわたったことが推測できるという。
 会場入り口付近にある肉食恐竜スピノサウルスの頭骨には、鋭い縦歯がずらり。主に魚を突き刺してのみ込んだといわれる。同じ肉食でも、獲物をかみ砕く太い歯や、切り裂くギザギザとした歯を持つ恐竜がいて、それぞれの化石が比較展示されている。
 「歯のタイプの違いから、体長十メートル前後の肉食恐竜たちがテリトリーですみ分け、共存していたことがうかがえる」と同館学芸員は分析する。
 一方、植物食恐竜トリケラトプスの奥歯は、抜け替わることなく次々に生え、おろし金のように詰まりながら伸びてくる。「デンタルバッテリー」とよばれる構造で、「全長六メートルの体を維持するため、大量に食べる必要があったことが、歯の構造からうかがえる」(学芸員)と言う。

トリケラトプスの全身骨格標本のレプリカ=いずれも狭山市で

 会場にはトリケラトプスの全身骨格標本(レプリカ)も展示されている。入館料は一般三百円、高校大学生二百円、中学生以下無料。問い合わせは同館=電04(2955)3804=へ。

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