父「元気な姿見せて」 太田のゆかりちゃん 行方不明から25年

2021年7月18日 07時54分

横山ゆかりちゃんの情報提供を呼びかける新たなポスター=群馬県警提供

 群馬県太田市で一九九六年、四歳だった横山ゆかりちゃんが行方不明になってから七日で二十五年が過ぎた。何者かに連れ去られたとみられるが、未解決のままだ。十一日はゆかりちゃんの三十歳の誕生日だった。父保雄さんは「私が見つけ出すまで、病気にかからないでいてほしい。再会したときに、元気な姿を見せてほしい。娘を返してください」。犯人に強く訴えている。
 ゆかりちゃんはパチンコ店で、不審な男に話し掛けられたのを最後に行方不明に。保雄さんは「一緒に過ごした時間よりも、娘を捜してきた時間の方が圧倒的に長かったと思うと、やるせない」と声を落とす。
 群馬県警は七日、当時「重要参考人」の男が写っていたパチンコ店の映像を、最新技術で解析した動画を公開。男が丸い腕時計を着けていたなどの新たな手掛かりを記したポスターを作った。保雄さんは「ポスターでゆかりの顔をみて、ささいな事でも思い浮かんだら、どうか情報を寄せてください」と呼び掛ける。
 ゆかりちゃん事件の他に、太田市と栃木県足利市では、七九年から九〇年にかけて四人の女児が失踪、遺体で見つかる事件があり、いずれも未解決だ。保雄さんは二〇一一年に被害者家族会をつくったが、最近は家族の高齢化などでほとんど連絡が取れていない。
 保雄さんは「事件は『風化』しない。未解決のままだと訴え続けていきたい」「ゆかりの情報が、家族会全員の事件解明へつながる近道だと思います」と言葉を絞り出した。

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