移民移送でEUに報復? リトアニア国境、隣国ベラルーシ経由で1700人超

2021年7月18日 22時24分
ルカシェンコ大統領=AP

ルカシェンコ大統領=AP

 【モスクワ=小柳悠志】欧州連合(EU)加盟国のリトアニアに隣国ベラルーシ経由で入ってくる不法移民が例年の20倍に達し、ベラルーシ政府がEUへの嫌がらせのため、組織的に移民を送り込んでいるとの見方が強まっている。EUのボレル外交安全保障上級代表は「移民を武器のごとく扱っている」とベラルーシを非難している。
 ベラルーシのルカシェンコ大統領は6日、「移民は暖かい欧州に行きたがっているから、行かせてやるべきだ」と発言。この頃からベラルーシ経由でリトアニアに入国を試みる中東、アフリカ出身の移民が急増し、ロシアメディアによると約1700人に達した。
 リトアニアは現在、国境沿いに有刺鉄線を設置しており、移民の入国を実力行使で阻む構え。国際赤十字は「リトアニアは移民の保護という国際的義務を放棄している」と批判している。
 ルカシェンコ氏は昨年8月の大統領選の不正疑惑を巡り、抗議する市民を弾圧。今年5月には領空を通過中のアイルランド旅客機を強制着陸させ、EUが制裁を強めている。

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