韓国大統領選は三つどもえの様相 李洛淵元首相が支持率20%に迫りトップを猛追

2021年7月19日 18時27分
【ソウル=中村彰宏】来年3月に投開票される韓国大統領選で、与党「共に民主党」候補の李洛淵イナギョン元首相が支持を伸ばし、李在明イジェミョン 京畿道キョンギド知事を猛追している。大統領選の構図は、野党陣営の尹錫悦ユンソクヨル前検事総長を含む3強の様相を呈してきた。

与党「共に民主党」の李洛淵元首相=聯合・共同

 韓国社会世論研究所が19日発表した世論調査によると、李元首相の支持率は19.3%。与党で1位の李知事(25.4%)に6.1ポイント差に迫った。全体では、尹氏が30.3%でトップを守った。
 党代表などを歴任した李元首相は、昨年までは豊富な政治経験と安定感で高い支持を集めたが、選挙戦を指揮した4月のソウル、釜山両市長選の惨敗などが響き、一時は支持率が1ケタ台に低迷。6月の時点では、李知事に20ポイント以上の大差をつけられていた。
 今月に入り、李知事が与党他候補の攻勢にさらされ、過去の女優との不倫問題が再燃。このスキャンダルをめぐる失言もあり、女性らの支持が李元首相に流れた。
 李知事は文在寅大統領と距離を置く非主流派。文氏に近い「親文派」は、李知事への拒否感が強い。独走を食い止めようと、李元首相の支持に回ったことも背景にあるとみられる。
 尹氏も義母が詐欺罪で実刑判決を受けるなど悪材料があり、支持を伸ばせていない。李元首相がリードする2人にどこまで追い迫るか注目されるが、韓国メディアでは、「今後は李元首相へのけん制が強まり、逆転するのは容易ではない」との指摘も出ている。

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