原爆の悲惨さ忘れないで 飯能市立博物館で広島・長崎の写真や絵画展示 他県で初公開の資料も

2021年7月20日 07時26分

柱時計(複製)の文字盤は、長崎で原爆がさく裂した午前11時2分を示している

 東京五輪・パラリンピックを機に、原爆の悲惨さを伝え、核兵器廃絶へ向けた世論を高めようと、広島市と長崎市、飯能市が共同企画した「ヒロシマ・ナガサキ原爆資料展」が飯能市立博物館で開かれている。
 被爆直後の両市の写真や、市民や高校生が描いた原爆の絵など資料約七十点を展示している。長崎で原爆がさく裂した午前十一時二分を示した柱時計のレプリカ(長崎原爆資料館所蔵)は、長崎県外で初展示となる。
 定期入れのレプリカは、広島で亡くなった当時中学三年の男子生徒のもの。この生徒は動員先の工場へ向かう途中に被爆した。崩れた建物の梁(はり)に足を挟まれ、逃げ出せずに炎に包まれたとみられ、救出しようとした男性に「ありがとうございました。家のものに渡してください」と定期入れを託したという。

被爆死した中学生の遺影と形見の定期入れ(複製)=いずれも飯能市で

 展示を担当する広島平和記念資料館の沖田なつきさんは「展示物は生々しく刺激もある。でも核兵器は今もあり、目を背けてはいけない。わが事として見てほしい」と話している。
 飯能市が平和都市宣言を制定した二〇一九年、広島のパネル展を開催したことが縁になり、今回の展示が実現した。九月五日まで。八月九日を除く月曜休館。入場無料。(加藤木信夫)

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