事件からまもなく5年…建て替えられたやまゆり園で追悼式 犠牲者7人の名前刻んだ慰霊碑を公開

2021年7月20日 11時29分
再建された「津久井やまゆり園」内に設置された慰霊碑、鎮魂のモニュメント=20日、相模原市緑区で(安江実撮影)

再建された「津久井やまゆり園」内に設置された慰霊碑、鎮魂のモニュメント=20日、相模原市緑区で(安江実撮影)

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年、入所者19人が殺害された事件から26日で5年になるのを前に、神奈川県などが主催する追悼式が20日、事件後に建て替えられた同園で開かれた。例年は市内のホールで開かれていたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止。同園での開催は初めて。遺族ら43人が参列し、黙とうをささげ、犠牲者を悼んだ。
 黒岩祐治知事は式辞で「5年前の突然の凶行で19人もの命が奪われ、今なお強い憤りと深い悲しみを禁じ得ない。事件を2度と繰り返してはならないとの強い決意を持ち『ともに生きる社会』の実現を進め、津久井やまゆり園の再生に全力で取り組む」と語った。入所者の家族会の大月和真会長(71)は「この5年、事件の凄惨な光景が脳裏を離れることはなかった。19人の尊い命が奪われた事件の残酷さへの憤りは時が経過しても変わらない。あなたたちのことは決して忘れない」と追悼の辞を述べた。
 この日、県が犠牲者の鎮魂や事件の風化防止の思いを込めて設けたモニュメント(慰霊碑)が公開された。献花台には遺族から希望のあった犠牲者7人の名前がヤマユリの花の絵とともに刻まれた。
 事件は16年7月26日未明に発生。元施設職員の植松聖死刑囚(31)が園内に侵入し、入所者19人を殺害、職員2人を含む26人に重軽傷を負わせた。(曽田晋太郎)

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