「レクサス高輪」で不正車検 トヨタ子会社直営販売店、2年間で565台

2021年7月20日 21時25分
 トヨタ自動車は20日、直営のディーラー、トヨタモビリティ東京(東京都港区)が運営する「レクサス高輪店」で不正車検があったと発表した。検査数値の書き換えや規定の検査自体を実施していないなどの不正が565台で確認された。無償で再検査する。

◆ブレーキやスピードメータ―で

 不正が発覚したのは、パーキングブレーキの利きやスピードメーターの誤差などを確認する5つの検査。2019年6月から、21年6月までの2年間に同店が実施した車検全体の3分の1を占める。
 関東運輸局が6月17日、同店へ監査に入り、記録が残る過去2年分で不正を把握した。道路運送車両法に違反し、行政処分が出る見通し。不正車検に起因する事故や不具合は現時点で確認されていないという。
 トヨタモビリティ東京の関島誠一社長はオンライン会見で「国の検査を代行する責任があるにもかかわらず、絶対にあってはならないことを犯してしまった。深くおわびする」と謝罪した。

◆検査員「時間に追われていた」

 不正に関わった検査員は、過去の担当者1人を含め計4人。同店は他の店より1人当たりの作業量が多く、検査員は「時間に追われていた」と話しているという。関島社長は「仕事量が増える中で要員や設備が追いついておらず、慢性的に高い負荷が続いていた。決められた時間内に作業を仕上げることを最優先にしてしまっていた」と述べた。
 今後、人員増強などの対策を講じるほか、現場にかかる負荷を把握するなど業務のあり方を抜本的に見直す。社内処分も検討する。
 不正車検を巡っては、ネッツトヨタ愛知(名古屋市)の系列店「プラザ豊橋」(愛知県豊橋市)で3月、21年1月までの約2年間で5000台超の不正が発覚。これを受け、トヨタは全国のディーラー258社に自主調査をしたが、今回の不正は見抜けなかった。(小西数紀)

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