<コロナ緊急事態>繁華街閑散 経営者から悲鳴 千葉市「富士見町」県警、外出自粛呼び掛け

2020年4月19日 02時00分

「富士見町」をパトロールする千葉中央署員。人通りは少なかった=いずれも千葉市中央区で

 新型コロナウイルスの感染拡大で、県などの外出自粛や休業要請を受け、県内最大の繁華街とされる千葉市中央区の「富士見町」では人通りが消え、閑散としている。感染の終息が見通せず、店舗経営者などから悲鳴が上がる。(山口登史)
 「キャバクラいかがですか。コロナで大変なんですよ」。十六日午後九時すぎ富士見町で客引きが声を掛ける。普段は、客引きとみられるスーツ姿の男性が通りの一角を埋め尽くすほどひしめくが、この日はまばら。居酒屋やスナックなどの看板も約三分の一しか点灯していなかった。
 ある居酒屋はにぎわう時間帯にもかかわらず、客が一人だけの状況。四十代の男性店主は「志村けんさんが亡くなって以降、来店者がめっきり減り、最近は特にひどい状況。休業できるならしたいが、少しでも稼がないと家賃も従業員の給料も払えない」と嘆いた。
 別のガールズバーは、客は二人で、男性店長(40)は「国や県は外出自粛を求めるのに、支援はなかなかしてくれない。売り上げは六割以上減っており、これ以上減ると閉店も考えざるをえない」と悲痛な思いを口にした。
 ただ、通行人らは冷静に受け止める。仕事帰りの四十代の男性会社員は「密室空間で不特定多数と飲食するなんて信じられない。居酒屋に行くのは一段落するまでは控えようと思っている」と話した。
 県からの要請を受け、県警は繁華街を管轄する千葉中央、船橋、市川、松戸、柏の五署で、移動交番車や署員のパトロールで外出自粛を呼び掛ける取り組みを進めている。富士見町を管轄する千葉中央署でも署員が通常のパトロールに加え、少年や酒を飲んだ人に対し「不要不急の外出はなるべく控えてください」などと呼び掛けている。
 呼び掛けに法的拘束力はないが、同署の石崎絵美子地域官は「県民一人一人の自覚ある行動が千葉県を救います。どうかご協力をお願いします」と話す。

電光掲示板で外出の自粛を呼び掛ける県警の移動交番車

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