「日本の脱炭素、カギは軽自動車のEV」 ホンダの三部敏宏社長インタビュー

2021年7月20日 20時47分

ホンダの三部敏宏社長

 4月に就任したホンダの三部敏宏社長は本紙などのインタビューで、脱炭素につながる電気自動車(EV)などの普及に向けて、「日本では、軽自動車がカギになる。軽の電動化は避けては通れない」と述べた。ホンダは、2024年に軽自動車のEVを国内販売する計画で、その成否がEV普及の行方を占う試金石となるとの認識を示した。
 ホンダは4月、40年までに世界で販売する新車すべてをEVか燃料電池車(FCV)にする「脱エンジン」目標を示した。日本で最も売れている「N―BOX」をはじめ、シェアの高い軽の電動化をどう進めるのかが焦点となっている。

◆「クラリティ」生産終了も「次は必ず出す」

 三部氏は「日本で軽の電動化が進まないと、全体の比率も上がってこない」と指摘。24年に販売する軽のEVについて、1回の充電で走れる距離や、価格など最終的な仕様を検討中といい、「うまくマッチすれば、日本でも一気に電動化が進む」と自信を見せた。
 もう1つの電動車の柱であるFCVに関して、現行モデル「クラリティ」の生産を年内に終える。狭山工場(埼玉県狭山市)の閉鎖に伴うもので、三部氏は「コロナの影響で開発が遅れたが、次の車は必ず出す」と強調し、今後もFCV開発を進める考えを示した。
 35年にハイブリッド車を含むガソリン車の新車販売を禁止する欧州連合(EU)の方針については、「(脱エンジンの流れが)さらに加速している。達成に向けてリーディングしたい」と述べ、脱エンジン目標を前倒しする可能性を示唆した。(岸本拓也)

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