母国の五輪選手は軍事政権、民主派どちらの代表? 在日ミャンマー人、応援に戸惑う

2021年7月20日 20時53分
18日、クーデターへの抗議の意味を表す三本指を掲げ、デモ行進する在日ミャンマー人ら=東京都渋谷区で

18日、クーデターへの抗議の意味を表す三本指を掲げ、デモ行進する在日ミャンマー人ら=東京都渋谷区で

 日本には約3万5000人のミャンマー人がいる。2011年の民政移管後、就労や留学目的で来日する人は増えていた。在日ミャンマー人らは、国軍の実効支配下で五輪出場を決意し、日本に来る母国の選手たちに複雑な思いを抱く。
 「今、選手たちに声援を送るのは難しい」。東京都新宿区の会社員、セッ・モン・ピョーさん(25)は、声を落とす。
 現地の人権団体によると、ミャンマーでは19日までに919人が国軍の弾圧で命を落とした。同国では新型コロナウイルスの感染も急拡大しており、「とてもオリンピックを楽しめる状況ではない」。
 江戸川区のシステムエンジニア、モウ・ニー・ニー・テッさん(28)も「軍事政権を代表して五輪に出場するのであれば、応援できない」と語気を強める。
 一方で、選手たちに罪はないとの声もある。杉並区の飲食店店員、ウィン・チョウさん(56)は「私たちは軍政を認めていない。選手たちは(民主派が発足させた)『挙国一致政府(NUG)』の代表だ」とエールを送った。 (藤川大樹)

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